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隷属の契約は一方的に押し付けられる

2017.06.08.Thu.21:00
この作品はきゅうりさんのリクエストを元にして書かせていただきました。リクエスト、ありがとうございました!



「あっ…がっ、は! んん、くぅ! ひ、あぁぁぁぁーっ!!」

両手両足を床に大の字で縫い付けられた裸体を激しく痙攣させ、細い身体を折れそうなくらいに仰け反らせながら男はもう何十度目かも分からない絶頂を迎えた。しかし、男が絶頂を迎えても性の弱点を嬲る責めは終わらない。容赦無く動き続けて更なる絶頂を強要してくる。
達したばかりだというのにまたすぐ次の絶頂へと追い立てられる快楽地獄。その地獄に憔悴させられた男は目から涙を零しつつ、責めの終了を望む言葉を発した。

「も、ぉ…やめろぉっ! はぁっ…離せ! これを、外せぇっ…!」

言葉の勢いこそ強いものの、男の表情は真逆で弱い。そんな、弱い表情で強く叫ぶ男の姿に責める側の男は意地悪くにっこりと笑い、開かせた足の間に立って悶え鳴く男を見下ろしながら、何度も口にした言葉を再び口にした。

「最初っからずっと言ってるだろ? お前が俺の肉奴隷になるって契約を受け入れたら、今日はもう寝かせてやるってさ。別に難しい事なんて言ってないだろ? 俺専用の性処理淫魔になれってだけなんだから」
「っ…!」

淫魔と呼ばれた男の心に、悔しさが湧き上がる。
所詮人間と舐めた相手の手で罠に掛けられ四肢の自由を奪う効果を持つ魔方陣に誘い込まれただけでなく、人間の道具を使って甘い快楽責めに喘ぎ鳴かされている事に対する悔しさと、一方的な契約の印を無抵抗のまま胸元に書き込まれてしまった悔しさ。それらに淫魔の男は内側からじわじわと苦しめられ、左右の乳首を挟んで震えているクリップ型のローターと男根の根元に巻き付けられたベルト型のローターと尻穴に挿入された極太のバイブが生む快楽に肉体をいたぶられ、憎い人間の男が口にする契約に一言でも応じると返せば二度と逆らえない肉奴隷に堕とされるという絶望的な状況が淫魔を追い詰めていく。

「ほら、苦しいだろ? このまま力の源の精気を絞り出され続けてたら、死んじまうぜ? 早いとこ奴隷宣言して、嫌でも俺の精気を取り続ける生活を選んだ方が良いだろ?」

憎い人間の男の言葉通り、このまま精液を放出し続けていたら淫魔である男は衰弱し、命を落とすだろう。
だが、淫魔の男は死をちらつかされても言葉の強気さを崩さず、何もかもを握られた隷属の立場を鋭く拒否した。

「ふざけ…るなぁっ! そんな、生活を送るくらいならば…んっ、ひぃっ……あぁ、このまま、果てた方が、はぁぁっ! マシ、だ…っ!」

嘘偽りの無い心からの言葉。誇りを優先する言葉。その言葉を聞いた人間の男は、愉しげに笑みを黒く濃くし、残酷に言った。

「そうか…じゃあ、望み通りにイきまくらせてやろうな。奴隷宣言をした方が幸せだったって思うくらいに、な」

自身の言葉が終わるか終わらないかのタイミングで、男は靴の爪先を使って床に置いていた機械を操作した。淫魔の男を嬲る淫具達とコードで繋がった、箱型の機械を。
爪先が操作したレバーからの指示を受け、乳首を挟むクリップ型のローターと男根を緩く絞め付けるベルト型のローターと尻穴にずっぷりと嵌まり込んだバイブが今までとは比べ物にならない強さで暴れ出す。その動きによって生まれた段違いの悦楽に淫魔は目を見開き、拘束された手足を強張らせ、全身をガクガクと痙攣させ始め、舌を突き出した口から獣のような声を上げ出した。

「おぉぉっ!? ほ、おほぉぉぉ! ん、ひっ、ぎぃぃ! あぉ、ほぉ、んほっ、ほごぉぉぉ!!」
「んじゃ、俺はちょっと出掛けるから、また後でな」

部屋を出て行こうとする人間の男を虚ろな瞳で見つめて濡れた絶叫を上げる淫魔の男は、これで良い様に隷属を強いられる契約から逃れられたと考え。淫魔の淫らな悲鳴を背中で聞く人間の男は、淫魔の望む展開を阻止する為の材料の一覧を、放出された精液を再び精気として淫魔の体内に自動で戻す魔術に必要な物の一覧を、頭に思い浮かべる。

「あひっ、は! イぐぅっ…まら、イぐ、イぐぅぅぅっ!!」

もうすぐ、命を失う事も許されぬまま激し過ぎる快楽の中で隷属を要求されるだなんて欠片も思わず、一番拒んでいた隷属を受け入れるしか無い状況に追い込まれるという無慈悲な現実を想像すらせずに、淫魔の男は一人きりとなった部屋の中で甘く蕩けた声で鳴き叫んでいた。






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コメント
お話を作っていただき、ありがとうございます!
自分の想像にとどまっていたことが文章になり、感謝感激です(*^^*)
これからも、頑張ってください!!

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