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刑事は袋の中で仮初めの休息を味わう

2017.05.14.Sun.21:00
廊下に、ずるずるという音が響く。その廊下には、右手に握った縄を引く男と、その縄の先にある麻袋があり、音の正体は男が麻袋を引きずる音だとほとんどの者は判断するだろう。しかし、それは正しくない。何故なら、縄を引く男は麻袋を引きずれる程の力を出してはおらず、麻袋の移動の大部分は別の者が、麻袋の中に閉じ込められた刑事の男が尺取り虫のように身体を動かして行っているからだ。

「ふ…うぅ、うぐっ……んむぅぅ…っ!」

背後に回した両手を薄い布を幾重にも巻いて拘束され、左右の膝と足も手と同じように布を緩み無く巻いて拘束され、口に布を硬く丸めて押し込められ別の布を噛まされ吐き出せないよう栓をされた刑事。手も足も出せず、怒りさえも口に出来なくされた刑事は、満足な抵抗を何一つ出来ないまま細長い麻袋に拘束された裸体を詰め込まれ、麻袋の上から更に黒の革ベルトを巻いて拘束されてしまった。
すでに布で縛られている足首と膝をベルトで縛られ、刑事の足は厳重に動きを封じられた。胸部と腰にベルトを巻かれ、刑事は拘束された手を暴れさせる事すら禁じられてしまった。
まるで首輪のようにベルトを首に巻かれ、そのベルトに繋げた縄を引っ張られる刑事は首を襲う圧迫感で抗う事もままならず、悔しさと屈辱に苛まれながらも麻袋の中で裸体を酷使し、床を無様に這っての移動を強いられてしまう。

「んむうぅ…うふっ、ふぐ、んぐぐぅっ……」

麻袋に覆われた視界では何も見えず、布に塞がれた口では何も言えず、手足を縛られていては脱出への足掛かりも見えず、刑事の男は八方塞がりの状況に対する絶望感だけでなく、屈辱と疲労によって精神をじりじりと追い詰められていく。

「ふー! ふぐぅー…! んふ、むぐふぅぅ……!」

麻袋の内部は、刑事の裸体が発した熱と流した汗で蒸れ、その蒸れは刑事の男をより苦しめていく。無理な体勢で移動を強いられる辛さも、限界をとっくに超えている。口が自由であれば、刑事は首のベルトに繋げられた縄を引く男に向かってなりふり構わずに許しを請うていただろう。
故に、前を行く男の足がとまった時、刑事は身動きを完全に封じられた状況は何も変わってないにも関わらず心の内に安堵を覚え、無意識に喜びの滲んだ吐息を漏らしながら床の上で左半身を下にして緩く丸まっていた。
首のベルトの縄が床に打ち付けられた金具に結合されている状況にも気付かず、安堵する自分を見下ろしながら十数人の男が、刑事である自分を捕らえた悪人の男達が自らの男根を扱いている状況にも気付かず、刑事はようやく与えられた休息を心から味わっている。

「むぅ…んふ、ふうぅぅぅ……っ」

苦悶の終わりを喜んで脱力する袋詰めの刑事を眺めて笑う悪人達は、これから始まる甘い苦悶に嬲られ袋の上から全身に精液を浴びせられてのた打ち回る惨めな刑事の姿を想像しながら手で男根を擦り、刑事を淫らに飾る体液の放出を促していた。





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コメント
お久しぶりの袋詰めですね!尺取り虫のように進む姿がたまりません!嬉しいです!

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