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暴君は反逆者達を無慈悲に嬲る

2017.05.12.Fri.21:00
表向きには、重大な罪を犯した者達を収容する特別な刑務所とされている施設は、もはや作られた当時とは全く違う使い方をされている。暴君が支配するようになった頃から、本当に重大な罪を犯した者はほとんど収容されず、暴君に異を唱えた者達、とりわけレジスタンスとして立ち上がった若者達ばかりを収容するようになってしまっている。
筋の通った目的で作られた施設を、自分の良い様に捻じ曲げて運用する暴君。そんな暴君が、自分の気に入らない者達にまともな刑罰など与える訳は無い。暴君は、捕らえたレジスタンスの若者達をただただ苦しめ、追い詰める為に残酷な刑罰とその為の機械を搾り取った税で作り、若者達をどんなに騒いでも悲鳴が外に届かない元刑務所の一室で朝も昼も夜も無く無感情な機械でいたぶっていた。
望まぬ快楽と窒息の恐怖を拘束した裸体に休み無く味わわせ続ける、非情な機械で、だ。

「うごぉぉぉっ、ぶ! ふごっ、うぐぶぅぅぅ!!」
「うぐ、むごぉぉぉっ!! うぶ、ぐぶぅっ!!」

機械の上に乗せられ、両手首と肘の辺りを、両足首と膝の辺りを内側にクッションを取り付けたコの字型の金属で機械に縫い付けられ、裸体を四つん這いの体勢で拘束された若者達が顔全体をすっぽりと包む黒いマスクを被せられた頭部をめちゃくちゃに振り乱しながら、言葉にならない絶叫を上げている。
何も知らない者が見たら、機械から伸びたアームの先にある筆で乳首を撫でられ、勃起してしまっている男根全体を乳首と同じように筆でまんべんなく睾丸から亀頭までをくすぐられ、男根を模した大きなイボまみれの張型で尻穴を激しくほじくり回された事で生まれる暴力的なまでの快楽が絶叫の原因だと思うだろう。
だが、実際はそうじゃない。彼らが絶叫している一番の原因は、息苦しさだ。
頭部に被せられている黒のマスクに取り付けられたチューブは、開口具で閉じられなくされた口に直接繋がれ、淫薬混じりの空気とはいえ若者達に呼吸を許している。しかし、その呼吸にさえ、無慈悲な暴君は制限を設けた。絶頂しなければ淫薬交じりの空気を吸えないようチューブを塞き止める仕掛けを用意し、肝心の塞き止めの解除も絶頂直後からわずか30秒のみという設定にしてしまったのだ。
性の弱点を嬲られ続け息が乱れている状態では、30秒の呼吸など何の救いにもならない。けれど、更に呼吸をしたいと思ったら快楽に抗う事をやめて絶頂を受け入れ、息苦しさを際限無く加速させるしか無い。かといって、絶頂を我慢すれば息苦しさ以前に窒息してしまう。
肉体の自由を奪われ、視界と言葉を奪われ、思い通りの呼吸を奪われたレジスタンス達は、もう憎い暴君の思い描いた通りに苦しみ悶え、無様な絶頂を休み無く繰り返しながら、愛する国を憂う心を理性と共に甘い快楽色で跡形も無く塗り潰されるしか無い。

「うごっ…ほ、ほぉー…!」
「んぶぅぅぅんっ! ふごっ、もほぉぉぉぉぉ!!」

どんなに助けを求めても、意味は無い。その絶望に打ちひしがれながら裸体をビクつかせて苦しげに唸るレジスタンス達の様子を施設から遠く離れた自室のプロジェクターで眺める暴君は口元を冷たく吊り上げ、反逆者達を従順で淫らな犬として自身の城で飼い殺す日を、早くも愉しみにして男根をふくらませていた。






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