緩み無い紐は男をもどかしい地獄に追いやる
2017.04.16.Sun.21:00
「んっ、んぅぅっ! ふーっ…うぐぅぅぅ!」
光の届かない地下室に閉じ込められ、両手首と足首をX字になるよう伸ばしたまま革の手枷と鎖でベッドの脚に遊び無く繋がれた男が、仰向けの裸体を無我夢中でもがかせている。
それははたから見たら手足の拘束を振り解いて自由を取り戻そうとする動きに見えるだろう。しかし、実際は違う。逃げ出したい意思が欠片も無い訳ではないが、今男がもがいている理由はそれではない。
男が今もがいている一番の理由は、快楽が欲しいからだ。顔の下半分を覆い言葉を封じている開口具に繋がれた透明なチューブに流し込まれる媚薬交じりの気体によって無理矢理に火照らされた裸体を、硬く変化させられじくじくとした疼きに苛まれている男根を、今すぐに弄って疼きを鎮めたいからだ。
「むぅぅぅーっ…! ふぅ、ふぅぅ、あぐぅぅぅ!!」
天井に向かって頭を持ち上げ、先端の穴から滲み出た淫蜜を脈打つ幹に滴らせている男根を見開いた目で見つめながら、男は手足の枷をがちゃがちゃと鳴らしている。もちろん、頑丈な枷と鎖が生身の人間の力でどうにかなるはずは無い。ましてや強制的な発情によって脱力させられた肉体では力をうまく込める事すらもままならず、男は無意味に足掻いては疲弊し、足掻いては疲弊しを繰り返し、時折男根の疼きに屈して足掻く事を諦め男根を無様に振り回して淫蜜と汗を飛ばして根本的な解決にはならないと知りつつも疲れ切った裸体に溜まった欲望の熱を誤魔化す事しか出来ない。
頭がおかしくなりそうな程のもどかしさが際限無く蓄積し、裸体の憔悴がどこまでも加速していく生殺しの地獄。逃げ出す事はおろか言葉を制限された口で哀願を行う事も叶わぬまま一人きりの地下室で追い詰められた男の思考能力はもはや蕩け落ちており、自分を拘束して放置していった憎い男が地下室に数時間ぶりに戻って来たのを見ても男は怒りの感情を抱けず、捜査員の立場も誇りも自らの意志で投げ捨て、裸体をくねらせながら快楽を求めておねだりの唸りを悪人の男に向けて発していた。
「ふーぅっ! んぐっ、うぐぅぅぅぅんっ!!」
地下室に、淫らな思考に支配された捜査員の唸りと、捜査員が一生懸命に腰を突き出して男根を主張する動きで軋むベッドの音が拘束具の鎖の音と共に響く。媚薬の効果で淫猥な状態にされた男根をはしたなく揺らして切羽詰まったおねだりを行う捜査員の姿は痛々しく、惨め極まりない。その惨め極まりない姿に悪人の男はこれ以上無い征服感と興奮を覚えると、にっこりと笑いながら足側のベッドの柵に手をかけ、優しい声音で意地悪く尋ねた。
「捜査員さん、苦しそうだねぇ? 特におチンチンが、今にも破裂しそうなくらいパンパンにふくれ上がっているよ?」
「うぅ! んぐぅぅぅ!」
その通りだと、捜査員が肯定の唸りを上げ、ガクガクと顔を縦に振る。
「どう? おチンチンを気持ち良くして欲しい? この玩具で、おチンチンをぶるぶる震わせて欲しい?」
「んー! むぐぅぅぅぅー!」
右のポケットから取り出したピンク色のローターを指で摘まんで揺らす悪人に対して、捜査員は自分の意思表示がどれだけ情けないかも気付かぬまま、先程よりも強い肯定を唸りと顔の動きで示す。
屈服し切った捜査員は、もう快楽の事以外何も考えられない。それを確信した悪人は表情を黒く微笑ませ、取り出したローターを使う準備を始める。
捜査員に許しの快楽を与える準備ではなく、残酷な焦らしの快楽を与える準備をだ。
「それじゃあ…まずおチンチンにこれを結んであげよう…ねっ」
「んぎゅぅぅぅ!?」
男の手が近付き、右手のローターで疼きに疼いている男根を刺激してもらえると期待していた捜査員は左手に隠されていた紐を亀頭のすぐ下に結び付けられ驚きの悲鳴を上げた。過敏な場所に紐を結わえられた衝撃に、捜査員の裸体がぴくぴくと悶える。そんな身悶えを見せる捜査員を目で見ながら悪人は手早く紐をベッドの柵にも結び、男根とベッドの柵に紐がピンと張っている状況を作り上げてしまった。
この紐で一体何をされるのか。それを捜査員の霞んだ頭が考え出すよりも先に、悪人は張った紐の中間辺りにローターのコードを二回巻いて固定した。
そして悪人はベッドに置いたリモコンのダイヤルに右の親指をかけ、最弱と書かれた位置まで回すとリモコンから手を離して無慈悲に言った。
「僕はまた出掛けるから、その間捜査員さんは好きなだけ気持ち良くなっててね。壊れちゃっても怒らないからさ」
「んぐっ!?…ぐふぅぅぅ…んーっ!」
決して射精には至れないわずかな振動を紐を通じて男根に与え、その振動に物足りなさを感じて男根を揺らす事も許さない状態を緩み無く張った紐を使って生み出した悪人がまた、地下室を出て行こうとする。その出て行こうとする悪人に捜査員は制止と懇願の声を上げたが悪人は立ちどまらず、捜査員の絶望を掻き立てる言葉を残しつつ扉を閉めていく。
「捜査員さん、また後で。狂っちゃわないように頑張ってねー」
「ふぅぅぅーっ! んもっ、もぉ、うぐぅぅぅぅぅ!!」
救いを求める哀れな捜査員の声は地下室の扉が閉じられると全く聞こえなくなり、同時に地下室内では絶望色に歪んだ目で自分の男根を見る捜査員の呻きが虚しく響き始めていた。
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光の届かない地下室に閉じ込められ、両手首と足首をX字になるよう伸ばしたまま革の手枷と鎖でベッドの脚に遊び無く繋がれた男が、仰向けの裸体を無我夢中でもがかせている。
それははたから見たら手足の拘束を振り解いて自由を取り戻そうとする動きに見えるだろう。しかし、実際は違う。逃げ出したい意思が欠片も無い訳ではないが、今男がもがいている理由はそれではない。
男が今もがいている一番の理由は、快楽が欲しいからだ。顔の下半分を覆い言葉を封じている開口具に繋がれた透明なチューブに流し込まれる媚薬交じりの気体によって無理矢理に火照らされた裸体を、硬く変化させられじくじくとした疼きに苛まれている男根を、今すぐに弄って疼きを鎮めたいからだ。
「むぅぅぅーっ…! ふぅ、ふぅぅ、あぐぅぅぅ!!」
天井に向かって頭を持ち上げ、先端の穴から滲み出た淫蜜を脈打つ幹に滴らせている男根を見開いた目で見つめながら、男は手足の枷をがちゃがちゃと鳴らしている。もちろん、頑丈な枷と鎖が生身の人間の力でどうにかなるはずは無い。ましてや強制的な発情によって脱力させられた肉体では力をうまく込める事すらもままならず、男は無意味に足掻いては疲弊し、足掻いては疲弊しを繰り返し、時折男根の疼きに屈して足掻く事を諦め男根を無様に振り回して淫蜜と汗を飛ばして根本的な解決にはならないと知りつつも疲れ切った裸体に溜まった欲望の熱を誤魔化す事しか出来ない。
頭がおかしくなりそうな程のもどかしさが際限無く蓄積し、裸体の憔悴がどこまでも加速していく生殺しの地獄。逃げ出す事はおろか言葉を制限された口で哀願を行う事も叶わぬまま一人きりの地下室で追い詰められた男の思考能力はもはや蕩け落ちており、自分を拘束して放置していった憎い男が地下室に数時間ぶりに戻って来たのを見ても男は怒りの感情を抱けず、捜査員の立場も誇りも自らの意志で投げ捨て、裸体をくねらせながら快楽を求めておねだりの唸りを悪人の男に向けて発していた。
「ふーぅっ! んぐっ、うぐぅぅぅぅんっ!!」
地下室に、淫らな思考に支配された捜査員の唸りと、捜査員が一生懸命に腰を突き出して男根を主張する動きで軋むベッドの音が拘束具の鎖の音と共に響く。媚薬の効果で淫猥な状態にされた男根をはしたなく揺らして切羽詰まったおねだりを行う捜査員の姿は痛々しく、惨め極まりない。その惨め極まりない姿に悪人の男はこれ以上無い征服感と興奮を覚えると、にっこりと笑いながら足側のベッドの柵に手をかけ、優しい声音で意地悪く尋ねた。
「捜査員さん、苦しそうだねぇ? 特におチンチンが、今にも破裂しそうなくらいパンパンにふくれ上がっているよ?」
「うぅ! んぐぅぅぅ!」
その通りだと、捜査員が肯定の唸りを上げ、ガクガクと顔を縦に振る。
「どう? おチンチンを気持ち良くして欲しい? この玩具で、おチンチンをぶるぶる震わせて欲しい?」
「んー! むぐぅぅぅぅー!」
右のポケットから取り出したピンク色のローターを指で摘まんで揺らす悪人に対して、捜査員は自分の意思表示がどれだけ情けないかも気付かぬまま、先程よりも強い肯定を唸りと顔の動きで示す。
屈服し切った捜査員は、もう快楽の事以外何も考えられない。それを確信した悪人は表情を黒く微笑ませ、取り出したローターを使う準備を始める。
捜査員に許しの快楽を与える準備ではなく、残酷な焦らしの快楽を与える準備をだ。
「それじゃあ…まずおチンチンにこれを結んであげよう…ねっ」
「んぎゅぅぅぅ!?」
男の手が近付き、右手のローターで疼きに疼いている男根を刺激してもらえると期待していた捜査員は左手に隠されていた紐を亀頭のすぐ下に結び付けられ驚きの悲鳴を上げた。過敏な場所に紐を結わえられた衝撃に、捜査員の裸体がぴくぴくと悶える。そんな身悶えを見せる捜査員を目で見ながら悪人は手早く紐をベッドの柵にも結び、男根とベッドの柵に紐がピンと張っている状況を作り上げてしまった。
この紐で一体何をされるのか。それを捜査員の霞んだ頭が考え出すよりも先に、悪人は張った紐の中間辺りにローターのコードを二回巻いて固定した。
そして悪人はベッドに置いたリモコンのダイヤルに右の親指をかけ、最弱と書かれた位置まで回すとリモコンから手を離して無慈悲に言った。
「僕はまた出掛けるから、その間捜査員さんは好きなだけ気持ち良くなっててね。壊れちゃっても怒らないからさ」
「んぐっ!?…ぐふぅぅぅ…んーっ!」
決して射精には至れないわずかな振動を紐を通じて男根に与え、その振動に物足りなさを感じて男根を揺らす事も許さない状態を緩み無く張った紐を使って生み出した悪人がまた、地下室を出て行こうとする。その出て行こうとする悪人に捜査員は制止と懇願の声を上げたが悪人は立ちどまらず、捜査員の絶望を掻き立てる言葉を残しつつ扉を閉めていく。
「捜査員さん、また後で。狂っちゃわないように頑張ってねー」
「ふぅぅぅーっ! んもっ、もぉ、うぐぅぅぅぅぅ!!」
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