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狼達は虎を飾って愉しむ

2017.04.02.Sun.21:00
白衣を身にまとった研究員。軍服を身にまとった軍人。スーツを着た護衛を連れた要人。様々な立場の狼獣人の男達が行き交う軍の施設の中に、一人だけ虎獣人の男がいる。いや、正確には無様極まりない姿で『飾られて』いる。
敵国に連れ去られ捕虜の立場に堕とされた哀れな虎獣人の軍人は、誇り高い軍服を剥ぎ取られた裸体に厳重な拘束と恥辱を与えられ、逃げる事も叶わぬまま悶え苦しむ様子を施設のホールに飾られ、狼達の見世物にされていた。

「んぐぅぅぅぅーっ!! ふぐっ、ふっ…うむぅぅぅ…!」

口に噛まされた金属製の棒枷に牙を立てつつ、虎は軍人として鍛え上げた肉体にあらん限りの力を込める。しかし、幾ら力を込めても無駄だ。拘束はビクともしない。虎の裸体の首から下を赤色をしたスポンジのような柔らかな素材で挟み込んで緩み無く絞め付ける直方体の器具からは脱出出来ず、その器具を嵌め込んだ床のくぼみから抜け出す事も出来ない。虎は気を付けの姿勢のまま文字通り手も足も出せず、顔を力無く振り回すくらいの動きしか出来なくされてしまったのだ。
例え手に爪と指を使う事を封じる手袋が嵌められていなかったとしても、虎は自分の肉体を絞め付ける器具同士を繋いでいる鍵にすら触れられず、その器具を床のくぼみから抜けないように固定している鍵にも触れない。脱出を求めてもがこうにも虎の身体は大きく暴れる事はおろか身体を曲げる事も、縞柄の尻尾を揺らす事すらも不可能にされてしまっていて、行えるのは到底脱出には繋がらない動きだけだ。
軍人とはいえたった一人の虎獣人の自由を奪うには余りにも大げさな拘束。それは肉体の逃げ場だけでなく、あらゆる物の逃げ場を塞ぐ為の拘束でもある。そんな拘束を虎に施した狼獣人達は、虎がどうやっても逃げられない事をしっかりと確認した上で無慈悲な仕掛けを作動させた。
虎の動きを封じる器具を嵌め込んだ、床のくぼみの仕掛けを。器具全体を外側から暖めつつ下から蒸気を多く含んだ淫薬交じりの気体を噴き出させ、逃れられない虎を暑さによる外からの熱と発情による内からの熱で容赦無く追い詰める恥辱の仕掛けを。

「むっ…ぐ、ふぅ! うぐっ、むふっ、むごぉぉぉぉぉーっ…!!」

目を見開き、噛み締めた棒枷の隙間から唾液を垂れ流し、顔に流れる汗を飛ばしながら虎は言葉にならない悲鳴を上げてじたばたと暴れている。
もはや、敵である狼達に情けない姿を見せたくないという思いを抱く余裕も無いままなりふり構わずに虎は暴れているが、もちろんなりふり構わずに暴れても拘束はやはりビクともしない。熱に追い詰められて体毛を汗でびしょびしょに濡らし、くぼみの底から鼻まで上ってくる淫薬交じりの気体のせいで発情状態に追いやられた裸体は、窮屈な空間で勃起させられた男根を弄る事もままならぬまま狼達の目の前で理性と共に大量の汗を垂れ流すしか無いのだ。

「おごっ、ほぉっ…ふぅ、んふぅ、ふむぅぅぅぅ…っ」

少しでも発情を散らしたい、その一心で虎は絞め付けられている裸体を左右にくねらせ、男根を一生懸命に擦り付けてもどかしさと熱が加速するだけの快楽を得る。
自分を余計に苦しめるだけの行動と気付かぬまま必死になって男根を刺激する無様な虎軍人の痴態を眺める狼の男達は立場に関係無く胸に優越感を強く抱き、誇り高い虎軍人の男が淫らに陥落する様を心の底から愉しんでいた。






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コメント
No title
大変ながらくご無沙汰していました。
飾り立てられた虎軍人、よだれたらしゅうございます。こういうの大好物です。じゅる・・・
今後も、もっと虎さんをいたぶってください。
No title
虎さんえっちいですなぁ……(*´ω`*)
虎ってだけでヤられるのがよく似合う存在で!

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