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液に塗れた惨めな獣

2017.02.08.Wed.21:00
外に声が漏れないよう設計された部屋の中で、一人の男が身体を動かし汗を流している。無理矢理に乗せられたルームランナーの上を拘束を施された肉体で休み無く歩かされながら、生まれる疲弊と望まぬ快楽で男はとめど無く汗を噴き出させていた。
手と足を窮屈に折り畳んだまま伸ばせないようにベルトで絞め付ける拘束具を装着された男は、肘と膝で身体を支える四つん這いの体勢を強いられている。手足の拘束には肘と膝の部分に硬い素材があてがわれており痛みは感じない。だがそれ故に、男は自分の惨めな姿でより屈辱を感じ、加えられた淫らな責め苦でより強い恥辱を感じてしまう。
せめて痛みがあれば、赤いギャグボールで言葉を封じられだらしなく唾液をぼたぼたと垂れ流している事実を紛らわせられるのに、ルームランナーの正面に置かれた鏡と『スパイ調教中』の文字が書かれたボードによって自分が潜入先で捕らわれ口と手足の拘束と首輪のみを身に着けた裸体で調教をされている事実をぼかせるのに、痛みが無い為にそれらは直接スパイの男の精神を屈辱で痛め付けている。
痛みがあれば、無防備にさらけ出された尻穴に挿入され足の拘束に別のベルトを繋げる形で固定されたバイブの首振りが生む腸壁を抉る快楽を誤魔化し、男根に布で括り付けられたパッドが注ぐ振動の快楽から気を逸らし、イく事とルームランナーから下りる事を禁じられたまま一人きりの監禁部屋で歩かされている恥辱の状況を少しでも和らげられるのに、痛みが無い為機械が生む快楽は歩かされる疲れと混じり合ってスパイの男を苦しめ、反抗心を削り落としつつ恐怖と結び付いた服従心を刻み込んでいく。

「うぅっ…ぶふっ、ふぐっ……んもぉ、ほぉぉっ……」

涙で潤んだ目を剥き、口から唾液を、男根から先走りを、全身から汗を垂れ流してスパイは震える足で歩き続ける。
絶頂を我慢している男根から今すぐ白の体液を勢いよく放出したら、さぞかし気持ち良い事だろう。歩くのをやめ、ルームランナーから下りればどれだけ楽になれるだろう。スパイの思考に自分を監禁して嬲っている者の指示を無視する選択肢が幾つも浮かぶ。けれど、スパイはその選択肢を取らない。それをした時にどんな仕置きを与えられるかを想像したらとても指示を無視する選択肢など取れない。
救いに期待出来ない状況で監禁され、度重なる淫猥な調教で上下関係を教え込まされたスパイの男は怯えで支配され、気が狂いそうな屈辱と恥辱に嬲られても従順に言う事を聞く以外の行動を選べなくなっている。
それこそが自分を嬲る者が求めている展開だと頭で分かっていても、スパイはもう逆らえない。ただただ自分を征服した者の早い帰りを待ち侘び、射精を堪えながらルームランナーの上で歩き、悶え苦しむしか無い。

「んふっ、ふぐぅ! おふっ、ほぉ、むぁぁぁ…」

スパイの男は正面に置かれた鏡に映っている体液に塗れた惨め極まりない獣が四つん這いで歩く様子を虚ろな目で見つめながら、その獣の背後に映っている扉から獣の飼い主が現れる時をぐちゃぐちゃに掻き乱された心で待ち侘びていた。






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