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檻の中のヒーローは愉しまれながら観察される

2016.12.13.Tue.21:00
「んぐっ…む、ふぅ…うぐぅぅぅんっ…!」

捕らえたヒーローがいる研究室に戻ると、ヒーローは金属製の檻の床に敷いたマットの上で数時間前と同じように唸りながら身悶えていた。
私達の組織に拉致され、力の源であるヒーロースーツを没収されたヒーローの男は今、下着のみを身に着けた裸体に厳重な拘束を与えられ檻に入れられていなかったとしても逃走は不可能な状態へと追いやられている。
身体の後ろで伸ばした左右の腕を緩み無く強力な白のテープで括られ、左右の足も腕と同じ要領でつま先まできっちりと括られているだけでも大きく抵抗を封じられているというのに、拘束された腕を上半身に縛り付け足を折り畳んだまま伸ばせないようにする形でテープで全身をぐるぐる巻きにされていては文字通り手も足も出せない事だろう。
事実、かなりの時間ヒーローを一人きりにしていたのに、ヒーローは逃げ出す以前に視界を塞ぎ言葉を奪っているテープを剥がす事すら叶わず、私がここを離れる前と全く同じ姿で情けなく身をよじりテープが擦れる甲高い音を立てていた。

指一本さえ自由に動かせず、見る事と言葉を発する事を禁じられたまま監禁されている状況は、誇り高いヒーローにとってさぞかし屈辱的な事だろう。
しかし、そんな屈辱を与えた程度では満足など出来ない。私に限らず他の幹部も、戦闘員達も、総帥もその気持ちをヒーローに対して抱いていた。それ故に、私はヒーローに拘束と共に責め苦を与えた。それは私が作り出した技術による責め苦。ヒーローを辱め苦しめる為だけに用意した拘束具を兼ねるテープを用いた、誇りと理性を内側から壊す甘い拷問だ。

「んーんっ! ふぐ、むぅ…むぶぅぅっ…」

ヒーロースーツの技術を解析して応用し、戦いの為の力ではなく強烈な発情を体内に流し込むテープに追い詰められたヒーローは、気が狂いそうな疼きに全身を滅多打ちにされているだろう。手が自由なら勃起している男根と疼く乳首を弄り、口が自由ならなりふり構わず快楽をねだるくらいに思考を淫欲に支配されているだろう。
だが、あらゆる動きを制限されたヒーローにはそのどちらも出来ない。加えて、股間をマットに擦り付けて肉体を絶頂に導こうとしても、拘束のせいで大きく動けない以上求める快楽には程遠い弱い刺激しか手に入らず、その刺激すらもテープによって軽減されヒーローはもどかしさしか感じる事は出来ない。

私達の手に堕ちた屈辱と絶望の状態から逃げる事は不可能。私達に侮蔑と嘲笑を浴びせかけられる事を承知で自慰を行っても、湧き上がる発情を鎮める事は不可能。
どの選択肢を選んでも苦悶が待っている八方塞がりの状態に神経をすり減らされ、心と身体を疲弊させていくヒーローの無様な様子は見続けても飽きの来ない最高の娯楽で、私はヒーロースーツの技術を転用した発情を生むテープの効果を確かめながら今まで自分を助けた技術に甘く嬲られる哀れなヒーローの姿を愉しみ、研究室から出る用事の無い午後の間中言葉にならない切羽詰まった悲鳴を上げる檻の中のヒーローを観察して過ごしていた。





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