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男は陥落に向かって堕ちる

2016.11.01.Tue.21:00
「んー…! むっ…うぅ、ふぐぅぅぅ…っ…!」

高価な調度品が各所に並べられた部屋の中で、一人の男がくぐもった唸り声を発しながら床に敷かれた赤を基調にした花柄の絨毯の上をのたうっている。
その動きは、口を塞いで言葉を奪い、両手両足の自由を取り上げている白色をした強力なテープの拘束を解く為ではない。
背中に回した手を重ねた状態で固定させるようぐるぐる巻きにされたテープと、太ももからつま先までを人魚の足のように見える程隙間無く包み歩く事はもちろん男に自力で立ち上がる事すらも困難な姿を強いているテープ。それらを剥がしたいとは男も思っている。
しかし、それ以上に男は別の物を望んで、拘束を施された肉体をのたうたせている。
そこまで男が望み、求めている物。それは、乳首への刺激だ。男の胸部にチューブトップのように巻き付けられた白のテープの下で、痒みを生む薬品を染み込ませたガーゼを押し付けられている乳首は、少しずつ強くなっていく痒みに翻弄され、じくじくとした耐え難い感覚に苛まれていた。

気が狂いそうなくらいに強烈な痒みに乳首を責め立てられた男は、どうにかして動きを制限された手に頼らずに痒みを解消する方法を探している。だが、テープに覆われた乳首を柔らかな絨毯に擦り付けてもそれは到底痒みを解消する刺激にはならず、硬い物に乳首を擦り付けたくても、男の首に巻き付けられた首輪と絨毯を貫いて床に打ち付けられた金具を繋ぐ鎖は男の大きな移動を禁じ、壁や家具といった乳首を擦り付けやすい場所に近付く事を禁じてしまっている。
足掻いてももがいても、男の乳首は痒みから逃れられない。故に、男はどうやっても乳首を襲う感覚に苦悶するしか無く、自分を痒みで苦悶させた存在が数時間ぶりに戻って来た時には、怒りや憎しみの感情を忘れ、痒みからの解放を求めて懇願の唸りを上げる無様な状態に陥ってしまっていた。

「むうぅぅぅーっ! んも! むぐふぅぅっ!」
「私が来た途端一生懸命に呻いちゃって…よっぽど、お仕置きが効いたみたいだねぇ……捜査員さん」

にやにやと笑いながら数時間ぶりに捜査員の元に戻って来た男が言い、許しを請う捜査員の近くにしゃがんだ。

「どう? ちゃんと反省した?」
「んっ、ぐぅ」

男の問いに、捜査員は首を縦に振る。

「じゃあ、もう逃げ出そうなんて考えずに、私のペットとして生きる事を誓うね?」
「っ…!」

その問いに肯定を返したら、人の尊厳を自ら捨てる事になる。崩壊寸前な理性でもそれは分かり、捜査員は躊躇いを見せた。そうして躊躇った捜査員を見た男は、予定通りとばかりに意地の悪い言葉を吐き、捜査員に陥落以外の選択肢を選べないよう仕向けた。

「嫌なら良いんだよ? 私は捜査員さんの気が変わるまで苛めてあげるだけだしね。この状態のまま一晩放置すれば、捜査員の気も変わるでしょ?」

この乳首が激しく痒む状態で更に一晩も放置されたら、気が変わる前に気が違ってしまう。
服従心を見せて誇りを捨てるか、誇りを守って理性を失うか。どちらの選択肢も陥落。いずれにしても絶望の選択肢しか選べない事実を捜査員に思い知らせ、表情を恐怖で強張らせたのちに、男はまた問いかけた。

「どうする? 従順なペットになる? それとも一晩中乳首の痒さで苦しみたい?」
「む、ふぉっ…」

十数分後、部屋には陥落に向かって抗う事も出来ずに堕ちていく捜査員の苦しげな悲鳴が響き渡っていた。





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