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繭の中で淫乱青年は熟成する

2016.10.21.Fri.21:00
下駄の小気味良い音を鳴らし、着流しを夜風に揺らめかせながら、一人の青年が歩いている。顔立ちは人間の青年と変わりは無いが、その青年は人間ではない。短髪に覆われた頭部から二本の角を生やし、肌は人間のそれとは違って薄い赤みを帯び、見た目の若さからは想像も付かない程の年齢を重ねた青年は赤鬼で、険しい山道を不安定な下駄で汗も流さずに軽々と登っている。
普通の人間はおろか、鍛えた人間であっても困難な道をわざわざ進む赤鬼の青年は、一歩一歩と前に出る度に笑みを濃くしていく。その笑みの理由は、目的地で待ち受ける光景への期待だ。一年前にこの道を進み、人間ではまずたどり着けない場所にある洞穴に隠したモノが一年の熟成を挟んでどんな変化を遂げているかが愉しみで仕方無く、赤鬼の青年は思わず笑みを零しているのだ。

「ただいま」

洞穴の入口に立った赤鬼は笑い交じりで小さく呟き、明かり用の炎を幾つか生み出して洞穴内を照らすと、下駄の足音を消す術を使って内部へと足を踏み入れた。
術の力によって無音で歩く赤鬼。洞穴の中は静かで、誰かが最深部に向かって歩いているとは言われても気付かないだろう。赤鬼の目的地である最深部にいた者も、赤鬼が近付いて来ていた事に全く気付かなかった。その者は赤鬼が妖術で作り出した白い繭の中でか細く唸り、繭の内部で蠢く触手に全身を休み無く愛撫され、赤鬼がにやにやと笑って自分を見下ろしている状況を知らぬまま小さな絶頂を秒単位で迎えて地面の上でのた打ち回っていた。

一年もの間、この静かな場所で快楽を与えられ、毎日毎日万単位の絶頂へと追いやられて身悶えていた者が可愛く鳴いて転がる姿に赤鬼は自身の男根を最大限まで膨張させ、ごくりと唾を飲む。そして、ここに訪れる前に放とうとしていた意地の悪い焦らしの言葉を完全に忘れ、早く熟成された中身を見たい欲望に駆られて繭に手をかけ、小声で呪文を唱えた後指先一つで繭を引き裂いた。そうして中から現れたのは、同じ鬼族の青年。肌の色が赤ではなく青で、その青色の裸体を汗と淫液塗れにした青鬼の青年だ。

「久しぶりだな。一年間良い子にしてたか?」
「あ…! はぁ…ごひゅじんさまぁっ……!」

一年という長い間触手に絶頂を強要されぐったりと脱力している身体を起こし、嬉しそうに表情を綻ばせながら一年ぶりに主に抱き付こうとする青鬼を赤鬼は優しく抱き寄せ、頭をそっと撫でながら熱烈な口付けを与えた。

「ごしゅじんひゃまの…くひびりゅ……一年ぶりの、しひゃ…っ!」

貪るように唇を重ね舌を絡めてくる青鬼。その淫猥さに満足した赤鬼は、差し込まれる青鬼の舌を器用に弄びながら問いかける。

「どうだ? 一年間ほったらかしで、俺の術にイかされ続けた気分は?」
「んっ…ひゅごかった、れふっ……ご主人ひゃまに起きている間もねひぇいるあいらも躾されて、幸せしゅぎへ、あっという間に一年がたってまひたぁ」
「そうか…じゃあ、そんなに幸せならこれからはこの術だけで十分だな」
「や…! それは、いやですぅっ……!」

意地悪な言葉に怯え、青鬼は唇を離して顔を左右に振る。その反応を見た赤鬼は喉奥で笑い、再度問いかける。
愛しい青鬼の淫ら極まりないおねだりを引き出す為に。

「ん? 何で嫌なんだ?」
「繭もっ…きもちよくへ幸せでしたけど…一番ひあわひぇなのは、ごひゅじんしゃまのおひんひんですぅっ。このおひんひんをお尻に入れられて、ゴリゴリ抉られて、しぇーえきをたっぷり注いでいただくのが、一番なんれふぅぅっ…!」

自らの腹部を赤鬼の男根に擦り付けながら、青鬼は舌足らずな口調で主の男根が一番だと告げる。
自ら一年間の放置調教を望み、それが終わってすぐに男根を欲しがる生粋の淫乱青鬼の青年に赤鬼の青年は改めて愛しさを募らせ、主の余裕を若干失いながら青鬼の裸体を持ち上げ、触手に一年かけて丹念に育てられ以前よりも淫らになった尻穴に男根を押し当てた。

「なら、その一番好きなモノを、今から入れてやるよ。正直な淫乱へのご褒美だ」
「あぁんっ…ありがとう、ございましゅぅぅっ……んはぁ、一年ぶりの、ごひゅじんしゃまのおひんひんっ! ずっと、ずっとほしかっひゃのぉぉぉーっ…!」

青鬼自身の体重で尻穴にずぶずぶと侵入してくる大好きな男根の硬さと太さに青鬼は幸せ一色の嬌声を上げ、赤鬼は愛しい青鬼の歓迎の締め付けを男根で感じながら幸福に満ちた吐息を漏らす。
赤鬼の主と淫猥な青鬼の肉奴隷が行う一年ぶりの夜伽は、地元の人間ですら知らない山中の洞穴で甘く営まれていた。






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