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男は淫らな期待を抱く

2016.07.08.Fri.21:00
金曜日の夜を迎えたマンション。その一つの部屋に同じ会社の先輩と後輩が集まっていた。
食事に誘ってきた同僚達に一緒のマンションに住む者同士で食事をしたいと告げて帰ってきた二人。しかし、二人は酒はおろか食材すらも買わずに部屋へと戻ってきていた。
その理由はすでに部屋にそれらは用意されているから、ではない。必要が無いからだ。
何故なら、二人が同僚に告げた食事はそのままの意味ではない淫らな意味が含まれた物で、その食事に使われる材料は会社で身に着けている頼れる先輩の仮面を外し、普段後輩として扱っている年下の男を主と認めて心から服従する淫猥な男だからだ。

毎晩毎晩身体を捧げ、これ以上無く甘い悦びで愛されている。そしてその悦びは、明日明後日に仕事が無い金曜日の晩に大きく跳ね上がる。
明日の体力と眠る時間を気にしなくていい分、年下の主はねちっこさと鬼畜さを増した責め苦を与えて悶え鳴かせ。弱点を知り尽くした主がくれる甘く無慈悲な快楽責めは苦しさを塗り潰してくれるくらいに大きな幸福感を淫らな男に味わわせる。
それ故に、男は何の躊躇いも無く、淫猥な幸福を得たいが為に主の命令と主が装着する器具を受け入れた。自らの手でスーツと下着を脱ぎ去って靴下のみをまとった姿となって仰向けの大の字でベッドの上に寝転がり、腕と足をベッドの柵や脚に縄で繋ぐ革の枷を嵌められても一切の抵抗を見せず、白い布を使った目隠しが与えられる際には装着が滞り無く済むよう頭を浮かせて協力し、言葉を奪う赤いギャグボールを取り付けられる際には自分から口の近くに来たギャグボールをくわえ込んでいた。

進んで拘束をその身に受け、視界と言葉の自由だけでなく肉体の自由を恥部をさらけ出した無防備な状態で奪われる。普通に考えれば自由を奪われるのは危機的かつ屈辱的な状況で、大体の者は屈辱に声を震わせながら怒りを、あるいは解放を求めて塞がれた口で訴えてくるだろう。
けれど、男は違う。男はこの状況にありながら心の底から興奮を覚え、ギャグボールで塞がれた口から飲み込めない唾液と甘い声を零して裸体をよじり、自分を拘束して眺めている愛しい主に向かって苛烈な快楽を、理性を保つ事すら難しくなる程の容赦の無い快楽を夢中でおねだりしていた。
今日は玩具を使ってこの前のように放置したままイき狂わせてもらえるだろうか。それとも指で前立腺のみを刺激され、気絶すらも許されないまま連続絶頂を強いられ、失神と覚醒を繰り返しながら獣のような声で鳴き喚かせてもらえるのだろうか。
暴力的とも言える快楽責めを欲しがり、男はまだ何もされてはいないというのに早くも自らの男根を天井に向かってそそり立たせている。
会社の他の誰も知らない、それどころか男の友人ももちろん知らない痴態。何度見ても飽きず、何度見ても愛しさと欲情が募る可愛らしい発情に年下の主は唾を飲み、興奮に掠れた声で宣言をした。
男が求めている物とは違う責めを行う宣言を、だ。

「○○のここ、早くイかせて欲しい、って言ってますね。でも…今日は駄目ですよ。イかせてあげません」
「む、うぅん…っ?」

同じベッドに上がった主の右手が、硬くふくらんだ男根の先端に溜まっていた先走りをすくう。それと同時に、左手がピンと尖っていた右乳首をきゅっと摘まみ、緩急を付けつつ時計回り反時計回りにと赤く染まった肉の粒を捏ねた。

「今日は一晩中、イかせないまま、眠らせないまま焦らしてあげます。泣いておねだりしても、一生懸命に腰を振っても、射精寸前まで追い詰めておあずけして、○○をイく事しか考えられないおバカさんにしてあげますよ」
「ん、ふぅ、うぶぅぅ…んっ」

性の拷問に近い残酷な責めの宣言も、男にとってはそれを口にしているのが信頼と愛情を寄せている主というだけで幸せで。男は嬉しそうな声を上げて身悶えながら、自ら身体を浮かせて乳首と男根を主の手に押し付けていた。

「ふふっ…挑発するなんて余裕ですね。なら、挑発した事を後悔するくらい…○○をじっくりと苛めてあげましょうね…」
「むぁ、ふぅんっ…!」

主が発した性的に苛める、の内容に反応して全身を震わせる淫乱な男の心臓は、これから始まる甘ったるい苦悶と週末に期待して、乳首を摘まむ主の指にも伝わる程にバクバクと大きく高鳴っていた。






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