FC2ブログ

苦悶の笑い声は遺跡の前で

2016.04.05.Tue.21:00
森の奥深く。人が滅多に立ち入らない以前に、普通の者では辿り着く事すら叶わない程に険しい道を越えた先にある遺跡の前に、男達がいた。
それは、知恵と経験を糧に険しい道を通り抜けた一人のトレジャーハンターの男と、そのトレジャーハンターを遺跡の前で待ち伏せていた男達だ。悪意を持って待ち構えていた者達の存在に気付いた男は当然逃れようとしたが、多勢に無勢な上に険しい道を抜ける際に疲弊した身体では執拗な追跡を振り切れず、男は抵抗虚しく捕らわれて遺跡の前へと連れ戻され、卑怯な者達の手によってその身を拘束されてしまった。
茶色い革で作られた肘近くまでを覆う厚手のグローブを嵌めていた腕は左右の手首を一括りにする形で麻縄を使って縛られ、万歳をするように頭上高く持ち上げさせられた状態で太く頑丈な木の枝に繋がれた。そして、ブーツを履いた足は左右の足首とすねの部分を縄できつく括られた。つまり、男は腕を高く上げたまま下ろせず、足は立ったまま曲げる事も開く事も不可能な状況だ。
これでは、何も出来ない。捕らわれた時に衣服と一緒に取り上げられ、草の地面に転がっているこの状況を打開出来そうな道具を取りたくても、男は近付けすらしない。加えて、手も足も出せず、人の住む土地から遠く離れた森の中で衣服を剥ぎ取られた裸体を晒しているこの状態では卑怯な者達に辱めを与えられても何一つとして拒めず、幾ら叫んでも助けは望めない。
抵抗したくても、抵抗出来ない。誰かに助けを求める事も、出来ない。そんな絶望を作り出した男達は、逃げられないトレジャーハンターの男を下衆な笑いを浮かべながら取り囲み、無防備な裸体に手を伸ばして辱めを与えた。トレジャーハンターの男から集めた情報を聞き出す目的と、自分達の獲物を何度も横取りした男への仕置きを兼ねる、甘さと苦しさが混ざり合った容赦の無い辱めを、だ。

「っ、はぁぁぁっ! ひ、きひぃっ! ん、んぁ、ひぅ、んはぁぁーっ!!」

木の枝に繋がれた腕と地面に着いた足をガクガクと痙攣させ、素肌をさらけ出した肉体を激しくくねらせながら男は絶叫している。
しかし、その切羽詰まった様子とは裏腹に、男の表情は笑っていた。笑う気なんてさらさら無いのに、苦しくて苦しくて仕方が無いのに、笑わされていた。何本もの手が無防備な裸体を這いずり回り、皮膚の薄い場所を巧みな手付きでくすぐってくるせいだ。
脇の下、肘の裏側、耳、うなじ、首筋、脇腹、背中、尻の谷間、太ももの裏側…それらの弱い箇所全てをほぼ同時にくすぐられているのだから笑いを堪える事など出来る訳は無く、その上無慈悲な男達は気まぐれに乳首や男根といった性感帯を刺激してくすぐったさだけでなく快楽までもを注ぎ込んでくるのだから、男はもはや抗う意思を保つ余裕も無いままに笑わされ、望まぬ快楽に喘がされるしか無い。

「あひ、ひゃぁぁっ! も…やめで、くくっ…やめて、く、れっ…あはぁぁんっ! なんれも、言う、がら…ああぁぁ! もぉ…も、ゆりゅじで…っ!」

息苦しさと、男の身で快楽に悶えさせられる屈辱。その気が狂いそうな苦悶から早く解放されたいという思いで、男はトレジャーハンターとしての誇りを捨てて自分が集めた情報を話すと言った。
狙っていた獲物は取られるが、これでこの地獄から解放してもらえる。男はそう思っていた。けれど、無情な男達は陥落の言葉を聞いても手をとめず、愉しげな笑みを浮かべたまま尊大な態度で命令した。

「じゃあ、早く言えよ。アンタがこの遺跡について知ってる事全部」
「ひ、ぐっ…あぅ、手、とめで…ひゃはっ、ひぃぃ…しゃべれな、いぃぃ!」
「しゃべれてんじゃねーか、ほら、さっさと言えよ」
「言わねーと、ずっとこのまんまだぜ? ま、気が狂っても良いってんなら別に俺達はそれでも良いけどよ」
「しょ、んな…! あぁ! んひゃぁぁぁぁー……っ!!」

夢にまで見た遺跡の前で捕らえられ無慈悲な尋問を施されるトレジャーハンターの男の濡れた悲鳴は、うっそうと茂る森の木々に吸い込まれ、哀しく掻き消されていた。




↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL短編小説へ
にほんブログ村
blogramで人気ブログを分析


B L ♂ U N I O N
↓よろしければ、こちらも応援クリックお願いします↓




















ゲイ向け野郎系コミック、電子書籍のダウンロードショップ - DLsite G

関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント

管理者のみに表示