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捕虜は騙され快楽で堕ちる

2016.03.12.Sat.21:00
紺色の軍服をまとった男が、金属製の扉の右横にある操作盤にカードを差し込む。すると、一瞬の読み取り時間を経た後に操作盤は認証成功を示す電子音を鳴らし、厚く頑丈な金属の扉を左右に開いた。
何の問題も無く扉が開いた事を確認した軍服の男は小さく口元を緩めながらカードをしまい、靴の音を響かせて開いた扉の中へと入っていく。
自動で閉まる扉を背にして歩く男の表情は、笑っている。それもただの笑みではなく、冷酷さを含んだ黒い笑み。その笑みは、男が部屋の中央に近付けば近付く程黒さを増していく。そして、部屋の中央に着いた男はこれ以上無いくらいに黒く残忍な笑みを床の方に向け、優しい声音で言った。

「おはようございます、敵国の捕虜として迎える朝はいかがですか?」
「っ…お前が来るまでは、なかなか…悪くなかったよ」

自分を笑いながら見下ろす男に対して、捕虜の立場へと堕とされた男は笑い返しつつ返事をした。当然、その返事の内容は事実ではない。捕虜として敵の建物に連れ去らわれ、誇り高い軍服を下着と一緒に全て奪われ、一糸まとわぬ裸体に縄を使った拘束と無感情な淫具を使った快楽責めを施されたまま迎える朝は、最悪に決まっている。
二の腕を胸部に押し付ける縄と背中に捻り上げられた手首を硬く縛る縄を短い縄で結合された上半身は、少し腕に力を入れただけでも激しく縄が食い込み痛みを覚える状態となってしまっている。これでは、足を縛る縄を解きたくても解けない。足首と太ももを短く括り、膝に巻いた縄を部屋の床に打ち付けられた金具へと緩み無く繋いでいる縄を解いて開かされた足を閉じたくても、不可能だ。

文字通り手も足も出せず、露出させられた恥部を守る事も叶わない屈辱の体勢。それを強制されただけでも、捕虜の誇りを傷付けるには十分な効果を持っている。だというのに、無慈悲な敵国の者達は無抵抗な捕虜の男の裸体に淫具を与えた。機械仕掛けであるが故に壊れるまで休み無く凌辱を注ぐ淫らな責め具を捕虜の性の弱点に固定し、一晩ほったらかしにしたのだ。
左右の乳首を上下から強く挟み込む器具はボルトで緩まないようにされており、押し潰された乳首が振動させられる刺激を捕虜が嫌がって胸を揺らしても器具は決して外れず、一晩休み無く哀れにひしゃげた乳首を震わせ続けていた。尻穴の奥深くまで押し込まれた極太のバイブは手足を縛る物と同じ縄で抜け落ちないよう捕虜の腰回りにしっかりと結び付けられており、捕虜が甘い悲鳴を上げてめちゃくちゃに腰を振り回してもバイブは尻穴に嵌まり込んだまま、敵の男達の手で柔らかく解された尻穴を表面に生えた醜悪なイボで掻き毟り続けていた。その上、勃起させられた男根にはカリ首のすぐ下と幹の中腹、加えて根元に振動を行うリングがきつく食い込んでおり、捕虜の男は無様な射精を何度繰り返しても許されず、吐き出す精液を失ってもなお萎える事すら出来ない淫液塗れの男根を苛烈な振動で嬲られ、イきっぱなしの状況へと追いやられていた。
容赦無く叩き込まれる快楽地獄は、苦悶から逃れる為に理性を失い発狂を迎えてもおかしくない無慈悲な性拷問。だが、捕虜の男は一晩壊れる事無く耐えていた。舌を噛んで自ら命を絶つ力を無くした口から喘ぎと唾液を絶えず零しながらも。縛り上げられた裸体が汗と淫液でぐちゃぐちゃに汚れ、小刻みな痙攣が抑えられない状態に陥りながらも。泣き喚きながら許しを請い、甘い地獄の終了を求めたい心境に駆られても。捕虜の男は強靭な精神で一晩理性を保っていた。
全ては、自分をこの責め苦の中に置き去りにして去っていった目の前の敵国の男に、一泡吹かせてやる為だ。

「どうだ…!? 耐えてやったぞ…っ! 約束通り、今すぐ…んうぅ! 俺を、解放し、ろぉぉっ……!!」

去り際に放たれた言葉。一晩気が狂わずに堪えたらその状況から解放してやる。を指摘しながら、捕虜の男は敵国の男を睨み付ける。
その鋭い視線を浴びながら敵国の男は困ったように笑い、仕方が無いといった口調で言う。

「分かってますよ。私も誇り高い軍人、約束はちゃんと守ります」

聞かされた言葉に捕虜の男は思わず安堵し、無意識の内に顔に安堵を滲ませた。その様子を目ざとく見つけた敵国の男は、安堵する捕虜に向けて、無慈悲な言葉を発した。

「ちゃんと、その状況からは解放してあげますよ。今よりもっと、苦しい状況にしてあげます」
「な…!? っ、あぁぁぁっ!?」

驚愕する捕虜の表情は、悲鳴と共に甘い苦悶の表情に変わった。敵国の男が新たに取り出した縄を男根に素早く巻き付け、睾丸からきつく絞り出したからだ。

「ほら、暴れないでください。今更暴れても何の意味も無いんですから」
「んぎ、いぃっ! や、めっ…引っ張るな……あぁぁぁ!」

捕虜が絶叫しても、睾丸の下に結ばれた縄は敵国の男によって真上へと引っ張られていく。それに抗いたくても、長く続けられた快楽責めで憔悴し、縄に自由を奪われている肉体は抗えず、捕虜は縄を引く力に逆らえないまま腰を軽く浮かせた。その瞬間、敵国の男は部屋の天井から吊るされているフックに男根を引っ張っている縄を引っ掛け、捕虜が腰を下ろすよりも先に縄をフックへと結び付けてしまった。
軽く浮かせた腰は、下ろしたくても下ろせない。下ろせば、男根が自身の体重で絞め上げられてしまう。だが、手と足を戒められた姿では腰を軽く浮かせた体勢を維持する事さえ困難で、裸体に固定された様々な淫具は変わらない責めを捕虜に注いで脱力を無理矢理に促してくる。
これまでのようにじっと耐える事すら満足に出来ない苦しい状況。自分を騙した敵国の男によって宣言通りに作り出された苦し過ぎる状況に、捕虜は浅い呼吸を行いながら顔を歪ませ、全身をぴくぴくと跳ねさせている。
とても軍の人間とは思えない惨めな姿を晒して悶えている捕虜。そんな捕虜を見下ろしつつ敵国の男は、笑い混じりに口にした。

「良い姿ですよ。さぁ、もっともっと見せてください。一晩の快楽責めに耐えた貴方が快楽に抗い切れずに堕ちる様子で、私をたっぷりと愉しませてくださいね?」
「あぁぁっ…が、あはぁぁ…!」

床の上で快楽に喘ぎ鳴き、時折男根を絞め付ける縄の圧迫に悲鳴を上げる捕虜の痴態を観察する悪趣味な愉しみから捕虜を救う者は敵しかいない国の中には一人もおらず、捕虜の男は絶望と快感で思考を掻き混ぜられながら、徐々に崩壊させられていくのだった。




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