FC2ブログ

青年店主と可愛いサンタはお互いを求め合う

2015.12.25.Fri.21:30
普段甘い物にほとんど意識を向けない人も、温かみのある手書きの看板に記された安いの文字に惹かれ、そして可愛らしいサンタクロースのコスプレをした売り子の魅力に惹かれ、次々とクリスマスケーキを買って行った。
予想を大きく上回る売れ行きに、若い青年の店主が営むケーキ屋は二時間以上も早く閉店を迎え、エプロンを外した青年店主と売り子は、店舗と一体となっている青年の家へと引き上げていた。
店主と店員ではなく、恋人同士として。

「び、びっくりするくらい…早く終わっちゃったね」
「うん、やっぱりクリスマスだし…君が、一生懸命頑張って売ってくれたし」
「あ…ありがとう…」

居間に入った二人は、ぎこちなく会話を交わす。
ぎこちない理由はお互いが抱いている欲望をちゃんと理解し、はっきりと口にするのを気恥ずかしいと思っているから。何度もその欲望を満たし合った間柄とはいえ、切り出しづらさは未だ拭えず。何より、クリスマスという特別な日と、その特別を強く実感させるサンタのコスプレが二人を緊張させ、言いかけては口ごもるを何度も繰り返させていた。
しかし、開店中ずっと頭の隅で感じていた欲望は、ふくらまないよう抑え込んでいた欲望は抑える必要の無い二人きりの空間に入ってから際限無くふくらみ続けている。
もう、我慢は要らない。もう、心の底から欲しがって良い。そんな正論が二人の思考を絶えず巡り、愛し合う二人はとうとう、青年店主の掠れ声と共に欲望を弾けさせた。

「ねぇ、サンタさん。キス…しても良い?」
「っ…良い、よ。○○さんの好きなだけ……キス、して」

青年店主が自分を求める言葉に、サンタコスの売り子は背筋を甘く痺れさせながら、他の人の前では使わない呼び方を使いつつ了承を返す。
静かに目を閉じ、自分より背の高い恋人に唇を捧げる愛らしい姿に青年はごくりと生唾を飲み込み、捧げられた唇を優しく唇で塞いだ。

「んっ…む、んちゅ、ふぅぅんっ…」

幾度と無く重ねられた青年の唇の感触に、幾度重ねてもいつも甘い感情を与えてくれる愛しい青年の口付けに、売り子は思わず二の腕までを覆う赤と白のクリスマスカラーをした手袋を嵌めた腕を青年の背中に巻き付けさせ、夢中で抱き付きながらもっともっととねだるかの如く無意識に唇を寄せていく。
積極的なその反応に青年の内にある激しい欲望は少しずつ自身を抑えていた理性の蓋を崩して溢れ出し、売り子がねだるがままにより熱烈な口付けを注いでいく。

「んむぅぅっ…ふ、んふっ…ぷはっ。ん、あ…はうぅぅっ…」

長く口付けをした事で生まれた息苦しさと、歯列や舌を青年の舌で撫で回されるくすぐったさと、青年が激しく自分を欲しがっている事への悦びで打ち震え脱力した売り子は、居間のソファーへとへたり込み、手袋と同じ色足をしたニーソックスを履いた足を閉じる事も、同じ色のミニスカートの下にある真っ白な女物の下着の中で勃起している男根を隠す事すらも忘れ、赤い火照った顔で荒い息を吐いている。

「あれ…? 下着も女の子の物を着てたの?」
「え…女の子の服を着るんだから、下もそうした方が良いかなって思って……つ、通販で買って…」
「…街の人に見せる部分じゃないのに?」
「……っ……!」

確かにそうだ。スカートの中なんてお客さんに見せないのだから、男物でも別に構わなかった。
青年に言われて気付き、女性物のサンタコスプレをした少年はすでに赤かった顔を更に赤くさせる。
分かりやすく恥ずかしさを加速させる少年の様子に、青年は冗談で提案した女性物のサンタコスプレを赤面しながら少年が受け入れた時の事を思い出して苦笑し、優しい声音で軽くからかう。

「ふふっ…○○は、相変わらず変なところが抜けてるね。でも、おかげでこんなにエッチなところが見れたから、良いかな」
「っあっ!? ちょ、何を…っ?」
「ん? 大好きな○○サンタのエッチで可愛いところを…気持ち良くしてあげたいだけだよ」
「ひぃ、あっ。息、くすぐった…っ!」

ミニスカートに顔を潜り込ませ、愛しい少年の男根が女物の下着に押さえ付けられている光景を眺める青年と、その青年がしゃべる度に発せられる吐息で過敏な内股や男根をくすぐられて脱力した肉体を小さく跳ねさせるサンタコスの少年。
恋人同士の二人が過ごすケーキよりも甘いクリスマスの時間は、まだまだ始まったばかりだった。




↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL短編小説へ
にほんブログ村
blogramで人気ブログを分析


B L ♂ U N I O N
↓よろしければ、こちらも応援クリックお願いします↓




















関連記事
スポンサーサイト
[PR]

[PR]
コメント

管理者のみに表示