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青年は発情でゆっくりと狂わされる

2015.12.13.Sun.21:00
黒いテープを目に施された青年の視界は闇に覆われていて、周りの様子を見る事は出来ない。テープでヘッドフォンを固定された耳は、ヘッドフォンから流し込まれる大音量の雑音のせいで周囲の音を一切聞けない。そしてしっかりとテープを貼り付けられた口は声を出す事はおろか開く事さえ叶わず、幾重にもテープを巻き付けられ腰掛けた椅子に衣服の上から縛り付けられた身体は、椅子から離れる事も禁じられてしまっている。

視覚、聴覚、言葉、手足の動き。ありとあらゆる感覚と行動を制限された青年は、無意識の内に制限されなかった感覚を鋭敏にさせている。
その変化こそが自分を拘束した存在が望んだ通りの物だと頭で把握していても、無意識な変化を制御する事は叶わず、青年は鋭敏に高まった嗅覚で必要以上に強く感じてしまう。
鼻の穴に繋がれた透明なチューブから注がれる甘い淫薬の香りを、頭の中が淫らな欲望で溢れ返る程に強く感じてしまう。

「んんっ…ん、ふっ。むふうぅ…っ…!」

塞がれた口から切なげな声を漏らして、青年は必死に身悶えている。しかし、必死に行っている身悶えの目的が何なのかはもはや青年自身にも分からない。鼻で呼吸をする度に脳が痺れるくらいに濃く淫薬の香りを嗅がされ続けた青年の思考はぐちゃぐちゃに掻き混ぜられ、まともに考える事もままならないからだ。
椅子の脚を掴んだ状態でテープをぐるぐる巻きにされた手をもがかせ、鼻に淫薬を注いでいるチューブを毟り取ろうと試みたかと思えば、今度は手をズボンの下で勃起している男根に移動させてはしたなく自慰に耽ろうとする。そういったもがきの意味の遷移を数秒の間に十数回も起こしている青年はもう、理性を完全に失っていた。

拘束され辱められている悔しさを忘れ、淫薬を体内に取り込まないよう息をとめるという発想も思い浮かばないまま、ただただ苦悶からの脱却を求めて一貫性の無い足掻きを行う無様な青年。反抗的な態度や強気な唸りを跡形も無く消し、椅子をガタガタと揺らしながら身を惨めにくねらせる青年。そんな青年を作り出した男は、自室の中央に飾った青年を小さく微笑みながら眺め、ソファーに深く身を預けたまま愉しそうに言った。

「私をコケにしてくれたスパイ君が淫らに悶え狂う姿は最高だよ。可能なら…このまま永遠に愉しんでいたいくらいだ…」
「む、ふぶぅぅぅっ…」

青年の耳には届いていない事を承知で狂気を含んだ呟きを放つ男に捕らわれ、甘い地獄でゆっくりと狂わされていく青年スパイが溜まりゆくばかりの発情に精神を焼き尽くされる瞬間は、遠い未来の事ではなかった。




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