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御狐様への捧げ物

2013.10.01.Tue.08:00
「うー…」

月明かりが照らす山頂の社の中で、少年が呻いた。
汚れた服に身を包んだ少年の口は、布の猿轡で塞がれている。目も布の目隠しで塞がれていて、それらを外したくても手は背後で縄を使って縛られていた。

この少年を拘束したのは、同じ村に住む男達。少年は、社の神への捧げ物としてここに連れて来られ、一人きりで拘束されていた。
外が明るかった夕方から、とっぷりと日の暮れた今まで、ずっと少年は動けない、しゃべれない、見えない状態で待っていた。
誰かが、来る事を。

「ん…」

小さく少年が呻きを漏らした、その時だった。

「ほう…今年は、お前か」
「う!?」

急に声が聞こえて、少年は驚き、困惑する。そんな少年に、声は笑って言った。

「そんなに焦るな、取って喰ったりはせん」

優しい声音に、少しだけ安心する。少年の緊張がほぐれるのを確認してから、声の主は少年に触れた。硬く結ばれた結び目を解き、少年の口を自由にする。

「はぁ…貴方、は…?」
「狐じゃよ。ここに祀られておる、な」

返事をしながら、狐は少年の服の帯を緩め、脱がせ始めた。

「あ、あの…?」
「怖がらんでいい、お前は気持ちの良い事だけを考えていろ」
「んぅっ?」

唇を柔らかい物で塞がれ、少年はビクッと身体を跳ねさせた。一瞬身構えたが、すぐに緊張は解ける。狐の舌が口に入り込み、少年の舌を絡め取ったからだ。
粘膜と粘膜が擦れ合い、少年は目隠しで見えないながらも一生懸命に舌を動かして自ら入ってきた舌に絡み付かせた。

「上手だ、よく出来た褒美をやろうな」
「ふ、うぅ」

褌をずらされ、可愛らしい性器が取り出される。狐は遠慮無くその性器を手で包み、優しく快感を送り込み始めた。

「んふっ、むぅっ」

他人に性器を弄られる、生まれて初めての快感。未知の刺激に少年は恐れるが、口付けと性器への責めに素直に蕩けていく。
社の中に、口から発せられた物と股間から発せられた二種類の水音が響く。その水音に、視覚を封じられた少年は集中させられた。
初心な身体は様々な刺激に追い立てられ、あっという間に頂点に向かう。

「狐様ぁ…おれ、んむっ…何か来ますぅっ!」
「良いぞ。わしの手の中に存分に出せ」
「あぁぁっ!」

少年の腰が断続的に跳ね、性器からは白い体液が噴き出した。出された精液は、全て狐の手に受け止められた。

「はぁ、は…あっ?」

息を整えていると、目隠しが突然外された。しばらくは明るさに慣れずぼやけていたが、少年の目にはしっかりと見えた。
美しい顔立ちに黄金色の耳を生やした、狐様の姿が。

「わしの姿は、怖いか?」
「いえ…お綺麗です…」

世辞ではなく、本心で思って出た言葉。少年は一目で狐の顔に釘付けとなり、目が離せずにいた。

「どうだ? お前、わしのところに来ないか?…身寄りがあるなら、こんな損な役回りをさせられはしまい」

狐の言葉通り、少年には身寄りが無かった。こうして社に捧げ物とされたのも、厄介払いとして処分をする目的だった。
まだ少年は村から迎えが来ると思い込んでいたが、狐に、すぐに返事をした。

「はい…狐様。おれ、狐様のところに行きたいです」

答えを聞き、狐は笑い。少年の身体をやすやすと持ち上げた。
下から背中と膝を支え、顔同士が近付くように。

「あの…手の縄」
「それはだめだ。今夜は、お前はわしに可愛がられるんだから、逃がさない為に解きはせんし寝かせもせんぞ」

悪戯っぽく笑いながら、狐は少年の頬に唇を落とした。途端、少年の頬がぽっと赤く染まる。

「さぁ、行こうか」

狐の言葉とともに、二人を青白い光が包み、そして消えた。
残されたのは、誰もいなくなった社の中の静寂だけだった。





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