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青年ヒーローは悪の幹部達の前で無様にのた打ち回る

2015.10.20.Tue.21:00
「ん…っ」

床下から響く機械の音を聞いて、青年ヒーローは眠りから目覚める。閉じられていた青年のまぶたがゆっくりと開いた時、視界に入ってきたのは自宅の天井ではなく、ヒーロー組織にある仮眠室の天井でもなかった。開けた青年ヒーローの視界に飛び込んできたのは、男達の笑顔。それも、青年がかつて打ち負かしてきた悪の組織の幹部の男達の、黒く歪んだ笑顔だった。

「ヒーロー君、おはよう。良く眠ってたね」
「おかげで、何の苦労も無く君を連れ去って…無力化してあげられたよ」
「っう…っ!?」

自分の顔を覗いていた幹部の左手が胸元に触れる感覚につられ、青年は思わず自分の身体を見下ろし、気付いた。身体全体が白色をした布でぐるぐる巻きにされているという事に。
腕を身体の横で気を付けをするように伸ばしたまま布を幾重にも巻かれ、足はきっちりと揃えたまま太股からつま先に至るまでを布で厳重に括られている。普段ならヒーローの身体能力でこんな布など簡単に引き千切れるのだが、幹部達は当然それを許さない為に、青年のヒーローの力の源であるスーツと装飾品を全て奪い取った上で布をしつこく青年の裸体に巻き付けて拘束を施していた。

「んぅぅぅっ! む、ぐ…ふむぅぅ!」

ヒーローの力を奪われてただの人間と同じ状態にされた青年にはもはや、過剰な拘束を自力で解く方法は無い。ただただ、裸体を覆う白布をぎちぎちと軋ませながら悪の幹部達の前で身悶え、口に押し込められた布とそれを吐き出せないようにと歯を割って噛まされた布の猿轡ごしに言葉にならない唸りを上げるしかない。
抵抗や逃走を試みるどころか悪態を吐く事すら出来ないまま床の上でのた打ち回る青年ヒーローの様子は無様で、滑稽で。幹部達に暗い悦びを抱かせるには十分だ。
しかし、幹部達にはこれでは足りない。自分を倒し耐え難い屈辱を与えた青年ヒーローを強く辱めたいと願う幹部達は、唸りながら床の上で跳ねる青年ヒーローの身体を数人がかりで押さえ付ける。そして、鋭い眼光を見せている青年の顔の前で白布を広げ、言った。

「さぁ、仕上げだよ」
「生意気なヒーロー君の鼻と口を、これで塞いであげようね」
「む、ぅぅぅっ…ん、ぶっ、ふぐぅぅぅっ…!」

湿った白布が、青年の顔の下半分を覆う。べちゃりと音を立てて触れてきた布に不快感を示し、青年は顔を振って布から逃れようとしたが、そんなささやかな抗いは幹部達に顔を手で固定された瞬間無となった。

「これで、よし」

青年の後頭部で布を硬く結び、顔を振っても猿轡が外れないようにした幹部達が青年から手を離して立ち上がる。

「それじゃあヒーロー君、私達のアジトに到着するまで…この部屋で大人しく身悶えていなさい」
「ん…? む、うっ?」

幹部の言葉の意味が分からず、青年ヒーローは困惑の意思を込めた唸りを部屋から立ち去ろうとする幹部達に向けた。
唸りを向けられた幹部達は振り返る事無く、青年には見えない位置で無慈悲に笑う。その笑みは、最後に施した鼻と口を覆う猿轡に染み込ませた媚薬をたっぷりと吸入させられた青年ヒーローがどれだけ惨めに悶え狂ってくれるか、という期待の笑みだ。

「また後でじっくりといたぶってあげるから…愉しみにしていなさい」
「うぶぅぅっ! むぅ、んむぅぅ!」

怒りを含んだ大きな唸り声を発している青年ヒーローは、まだ知らない。
一人きりで放置された部屋の中で襲い来る淫らな欲望に悶え狂い、自分を捕獲した敵に対して夢中で甘い刺激を求める情けない状態に自分が堕ちる事など、知る由も無かった。




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