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男は睡魔と寸止めの責めに苦悶する

2015.09.24.Thu.21:00
ベッドしか置かれていない…いや、シングルベッドがほぼ隙間無く入る程度の空間しかない狭い部屋に、男がいた。
ふかふかなベッドに仰向けで寝転がっている男。その文面だけを見れば、ただ狭い部屋で寝ているだけとも取れるだろう。しかし、男の置かれている状況は明らかにおかしい物だ。何せ、男は口に言葉を塞ぐ黒いギャグボールを噛まされ、首から下を黒い光沢を放つラバー製のスーツでぴっちりと覆われ、ラバースーツの上から両手首と両足首に革製の枷を施されているのだから。
ベッドの脚から伸びた鎖の先にある革の枷に手足を緩み無く拘束された男は、ベッドから起き上がる事はおろか、寝返りを打つ事も、ベッドの上でX字に引き伸ばされた身体をわずかに浮かせる事すらも叶わない。当然そんな状態では言葉を封じているギャグボールを外す事はもちろん、首から下を絞め付けているラバースーツを脱ぐ事も出来ない。

両手両足の自由を取り上げられ、声を取り上げられ、白い壁に囲まれた部屋の中で黒のスーツに包まれた身体を仰向けに横たえさせるしかない男。何もかもを制限され、狭い部屋で放置されている状況は、屈辱と悔しさを味わって当たり前の状況だ。
けれど、今の男は屈辱と悔しさを味わってなどいない。正確には、味わう余裕など無い。
ギャグボールに強く噛み付きながら目を見開きつつ、襲い来る激しい眠気と戦う事で精一杯だからだ。

「んー…ふぅ、う…」

必死で意識を保ち、男は眠らないように努めている。だが、もう頭は眠ってはいけないと自分に言い聞かせる事すら困難な程に憔悴している。
ギャグボールに歯を立てる強さが無意識の内に段々と弱まっていき、見開いていた目も無意識の内にまぶたが段々と閉じていき、やがて、男は気絶するようにして拒んでいた眠りへと就いてしまった。
眠りに就いたら機械が、首から下を包むラバースーツに仕込まれた機械が作動し、甘い苦悶と共に叩き起こされてしまう非情な事実を、その身で痛いくらい分かっていたというのに。

表情に疲労を滲ませ、ギャグボールを通して寝息を吐いている男を感知した機械は、淡々と作動し始める。男を安らかな眠りから叩き起こす為にラバースーツの内部にある器具を振動させ、左右の乳首と、男根と、張型で奥深くまでをみちみちに埋め尽くされた尻穴を容赦無く嬲り始める。
刺激に弱い三箇所を同時に、それも手加減の無い振動に責め立てられて眠り続けられる者なんているはずが無い。誰でも、男のように全身を小刻みに痙攣させ、くぐもった喘ぎを発しながら目を覚ますはずだ。

「んうぅぅぅっ! ふ、む! んもぉ…むうぅぅぅ……っ!」

スーツの上からでも分かるくらいにふくらんでいく乳首と男根を振動させられながら、尻穴で震えている張型を腸壁できゅうきゅうと絞め付けながら、男はベッドの上で枷の金具を鳴らして身悶え、快楽に喘ぎ鳴かされる。淫具の振動音と、男が発する濡れた悲鳴と、身悶える度に立つラバーが擦れる音と、ラバー内に溜まった汗と分泌液が立てる淫猥な水音が狭い部屋に奏でられてからしばらくして、男を嬲っていた機械はとまった。それは、責め苦からの解放ではなく、責め苦の一部。絶頂寸前で刺激をやめ、男に射精をおあずけする無慈悲な仕打ちだ。

「うぶぅぅぅっ! んー! んんぅーっ!!」

また射精寸前で快楽を没収された男は、半狂乱になって腰を振り、一人きりの部屋で懇願の唸りを上げる。もちろん、その唸りに応える者はいない。はしたない腰振りも、切羽詰まった唸りも男が求める射精には繋がらず、闇雲に体力を消耗してより強い眠気を誘発するだけだ。

「は、ふむぅっ…んも、んむぅぅ…!」

眠りたいのに眠らせてもらえず、少しでも眠りに就いたら激しい快楽で無理矢理に起こされ射精寸前で放り出される地獄に置かれた男が発する苦悶の悲鳴は、徐々に崩壊の色を帯びながら狭い部屋の中に響き続けていた。




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