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飾られた球の中で少年は甘い地獄を味わう

2015.09.21.Mon.21:00
絢爛な城のエントランスに、透明な球が飾られている。大人の顔程の高さに飾られたそれは、上と下から金属の台でしっかりと固定され、落ちて割れる心配はもちろんもし誰かが触ってたとしても動かないようにされている。
まるで宙に浮いているかのような状態で飾られた球は、エントランスの天井から注ぐ明かりを受けてきらきらと光っている。それだけを見れば、その球は場を彩る為の芸術品にしか思えないだろう。
事実、今日城で行われるパーティーに招かれた者のほとんどは球が透明に見えている。しかし、ごく一部の者達、城主及び城主と近しい、魔術を嗜んだ者達に見えている球は透明ではない。彼らに見えている球は、城主の命を奪う事に失敗して捕らわれた少年暗殺者が内側に閉じ込められ苦悶している球だ。

魔術で作られた球状の檻に入れられた暗殺者の少年は、武器と衣服を全て剥ぎ取られた裸体を窮屈に折り畳んだ姿のままじたばたと身をもがかせている。脱出を求めての行動に取れるもがき。だが、実際は違う。少年がもがいている理由は、どうにかして火照っている裸体を静めたいという物だ。
球の内側からは何も知らない者と、知っていてほくそ笑んでいる者達が見えている。けれど、少年は勃起した男根を擦りたい衝動とヒクつく尻穴を指で掻き回したい衝動をどうしても抑えられず、どう動かしても疼く場所には届かない手を狭い球の檻の中で絶えず暴れさせていた。

早く気持ち良くなりたい。性器と尻穴を刺激して快楽に溺れたい。球の中に閉じ込められた少年暗殺者は自分のいる場所が人の多い城のエントランスだという事も忘れ、荒い呼吸を吐きながら裸体を必死によじらせている。
そんな少年暗殺者の様子を眺めていた城主はその惨めな痴態に口元を緩ませ、周りの人間には聞こえない小さな声で囁いた。
少年暗殺者の裸体に施した発情を強制的に促す魔術の強度を引き上げる呪文を、だ。

城主が呪文を唱え終わった瞬間、少年暗殺者の裸体は球の中で一際大きく震え、発情に蕩けていた表情は更に淫らに蕩けた。
身体中どこもかしこもぴりぴりとした疼きに襲われ、裸体を撫で回したい欲望に駆られている少年暗殺者。けれど、指を動かす事さえ全く思い通りにならない狭さの球に入れられた状態では当然その欲望を叶える事は出来ず、満たされない裸体は気が狂いそうな発情で追い詰められていく。
何の変哲も無いパーティーの賑わいの中とり行われる、魔術を使った甘く残酷な責め苦。そんな責め苦が加えられている球を、気付かない者はただの透明な球として見つめ。実態が分かる者達は決して外には届かない苦悶の悲鳴を上げて裸体を痙攣させる少年暗殺者が発情で理性を壊されていく様を、目を細めてじっと観察していた。

楽しいパーティーは、少年暗殺者にとっては甘い地獄でしかないパーティーの時間は、まだまだ終わりを迎えそうに無い。




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