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実質、新婚夫婦。

2013.04.18.Thu.11:16
「あー…何も出ねぇ」
「雅兄ぃ、紅茶でも飲んだら?」

とあるマンションの一室、二人の男がソファーに座っていた。
時刻は昼過ぎだが、小説家である雅史と大学が春休みに入った奏は、家から出る用事は無い。むしろ、雅史は締め切りが近く缶詰になる必要があった。

「おー、奏…サンキュ」

奏が淹れた紅茶に雅史が口を付ける。二人の関係は年の離れた幼馴染で、一人暮らしをしている雅史の所に奏が家事を条件に居候をさせてもらっていた。
…表面上は、そうなっていた。

「雅兄ぃ、腹減ってない? 好きな物作るよ」
「んー、いいわ。それより…」

奏の申し出を断った雅史が、奏に近付く。そして。

「んぷっ? 雅兄ぃ…?」

雅史はその長い腕で、奏の細い身体を抱きすくめた。奏は困惑しているが、嫌ではない。だって、されて嬉しい事だから。

「奏と、セックスしたい」

奏の心臓が、ドクンと高鳴る。二人が一緒に住んでいる本当の理由は、恋人だから。
居候とは言いつつ、その実態は新婚生活と言っても良かった。

「奏も大学忙しかったし、オレも仕事してたし、もう何日もしてないじゃん。オレ、奏を犯してぇよ」
「んっ…」

抱き付いた状態で雅史は囁き、奏の耳たぶに軽く噛み付く。
拒むつもりは、欠片も無い。奏も、何日もしてなかった分、たくさん可愛がられたい。
だけど、逆に邪魔をしちゃわないか心配で、奏は尋ねた。

「雅兄ぃ…エッチして、その後集中できるの? 疲れちゃわない?」
「ま…疲れはするけど、奏の気配や足音を感じるだけでめちゃくちゃにしたいなぁ。ってムラムラしてる今の状況よりは、集中できると思うんだよな」

言って、雅史は奏のうなじを指でなぞった。その快感は、仕事に集中出来ない程オレとしたいって思ってくれてる。と高ぶっていた奏の身体にトドメのように響いた。

「奏、いいよな?」
「うん、いいよ。雅兄ぃ…」

優しく問われて、奏は甘くなった声で了承した。
奏自身は気付いていなかったが、その瞳は潤み、発情しきっている。

「オレの事…雅兄ぃの好きにして…いいよ」

上目遣いに言う姿は、その趣味が無い男でもグラつくだろうと思えるくらいにエッチで、可愛い。
そんなエロ可愛い奏を独占してる事実に、雅史の興奮もより強くなった。

「んじゃ…まずは逃げらんないように…な」
「ふぁ…?」

腕を掴まれて頭上に回される。ひとまとめにした腕を、雅史はタオルで縛った。もちろん痛みも跡も付かない程度の強さで。
手の自由が無くなり、奏は雅史の動きをもう止められない。
自分をおかしくするって知ってる雅史のキスも、無防備で受け入れた。

「んっ…くふ。雅…にぃ…」
「すっごい…エロい顔」

雅史の舌が奏の口に入り、奏の舌を絡め取る。
クチュクチュと鳴る唾液が奏の耳を犯し、否が応にも欲情させた。

「奏、もうビンビンだな。小っちゃな乳首も」
「あうっ」

雅史の指で、シャツごしに右の乳首が弾かれた。奏が思わず仰け反り、キスが離れる。
反らせた首筋が震えるのを眺め、雅史は手を下に動かした。奏の、ズボンの方へと。

「ここも、パンパンでキツそうだ」
「んぁっ、だってぇ…」

ズボンの上からペニスを揉まれ、奏は息を荒くした。

「だって、何?」
「ん…だって、雅兄ぃにエッチしてもらえるって思ったら…」

大好きな雅史に抱かれると思ったら、期待してこうなった。
最後までは言い切れなかったが、雅史はちゃんと理解して嬉しそうに笑う。

「それなら、期待に応えないとな」
「あ…」

雅史の手が、奏のズボンを脱がせ始める。奏は腰を浮かせてそれを手助けする。
しかし、手を使えない状態で腰を浮かせている。つまり背中をソファーに押し付け、足で床を押して腰を浮かせているので、まるで雅史に向かって腰を突き出しているように見える。

「ったく…お前無意識で誘うなよ」
「ぁんっ」

ズボンと下着を脱がされ、外気に晒された奏のペニス。硬く立ったペニスの亀頭を、雅史はつんとつついた。
先端から溢れてきた先走りが指に付き、雅史が舐め取りながら奏のシャツを捲った。

「もっともっと、苛めたくなるだろ」
「ん…ぅ」

捲られたシャツの裾が、奏の口に入れられる。無理矢理入れられた訳でも命令された訳でもないのに、奏はシャツをくわえた。
自然と、シャツは奏を隠す力を失い、奏の胸元までが雅史の目に露出された。

快感で顔を赤くして、自分の口でシャツをくわえて乳首を見せる奏。タオルで手を頭上で縛られ、下着を脱がされた股間も丸見え。そんなそそる格好をした奏の足の間に、雅史が座った。
そしてためらう事も無く奏の足を広げ、その奥でヒクつくアナルに舌を伸ばした。

「んふっ…ぅ」

ひちゃ、と音を立ててアナルが舐められ、奏は身をよじる。こんな格好恥ずかしいのに、気持ち良い。
恥ずかしいのに、自分のペニスごしに見える雅史から目を逸らせない。舌を動かす雅史と視線が合い、奏は顔がまた熱くなった。それを見て、雅史はクスッと笑う。

「このアングル良いな。奏のアナルもチンコも、ピクピクしてんの良く見える。乳首が赤くなってくのも、奏の可愛い顔がエロくなってくのも、全部全部見えてるぜ」
「く…うぅん」

指摘されて、奏は羞恥と興奮をより募らせる。アナル以外は見られてるだけなのに、開発された体は言葉と視線で絶頂へと近付いていく。

「奏、チンコヒクヒクしてる。…イきそう?」
「ぅんっ」

ガクガクと首を縦に振った。
イかせて、イきたいと、奏は首を動かす。その様子を見てるのに、雅史の舌はアナルから遠ざかってしまった。もっとおねだりしないと…と奏は焦ったが、すぐに必要無いと知る。
ヒクつくアナルに、雅史のペニスが押し当てられたから。

「奏がオレのでイくとこ、久し振りに見せてくれよ」
「くぅんっ!」

雅史がペニスの先端を奏のアナルにめり込ませる。何百回と重ね合った身体だから、奏のアナルはもう雅史を拒むすべを知らない。
当然のようにペニスが突き入れられ、確かめなくても分かる奏のイイ場所を、雅史は強く抉った。

「うっ…あぁぁ!」

雅史の望み通り、ペニスで奏はイった。出された精液の量は多く、奏の首にまで飛んでいた。
あまりの放出感に力が抜け、シャツを噛むのすら出来なくなった。

「いっぱい出たな、奏」
「んっ…だって、オレもう雅兄ぃじゃないとイけないからっ。…これ、久し振りにイった…から」

本当はイかせて欲しくて誘おうとしたけど、仕事の邪魔をしたくなかった。
何日も何日も、本当は奏は雅史に犯されたかったのだ。

「そっか…ごめんな。…奏を放っといたここ何日か分」
「あぁっ!」

中の硬いままだったペニスが、再び動いた。今度は奥まで入る、出し入れの動き。

「奏をたくさん可愛がって、イかせまくってやるよ」
「んっ…してぇ。いっぱい、イかせてぇ…」

雅史が奏の手を縛っていたタオルを外す。自由になった手で奏は雅史に抱き付き、逆に貪り返すような熱烈なキスを雅史に仕掛けていた。






「ん…?」
「お、奏起きたか」

目を覚ますと、雅史が優しく頭を撫でてくれた。奏は行為で疲れ、気絶に近い形で寝てしまっていた。

「ごめん、ちょっと無理させすぎた」
「だいじょ…あっ! 晩ごはん…」

慌てて立とうとする奏を、雅史はソファーに寝かせ直す。

「今日は出前にしたから、奏はゆっくり休んでいいよ」

雅史が奏のおでこにキスをした。あんな激しいセックスをしても、恥ずかしく感じる。奏は顔をぽっと染めた。

「奏のおかげで、頭スッキリした。奏が寝てる間にすごい仕事捗ったよ」
「本当? 良かった」

正直、それが目的な事も忘れていたけど、奏は顔が綻んだ。

「しばらくしたら休みもらえるから、そしたら一緒に温泉でも行こうぜ」
「うん、待ってる」

春休み中ずっと一緒ってだけで幸せなのに、旅行のイベントまで入った。
底の無い幸せを味わいながら、奏と雅史は温かい気持ちになっている。

それは紛れも無く…………自分が愛している人から与えられてる気持ちに違いなかった。






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