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青年は追い詰められ無慈悲な水を自ら飲み干す

2015.06.25.Thu.21:00
夏だというのに季節外れの暖房がつけられ、ただ呼吸をするのさえ苦しい室温となった部屋。サウナといっても差し支えが無いくらいの状態になったその部屋に、一人の青年が入れられていた。部屋からの脱出を困難にするばかりか、熱を逃がす事も不可能にする黒いラバー製の拘束服で裸に剥かれたその身を包み込まれ、自身を捕らえた男の思惑通りに精神を追い詰められ、捜査員としての誇りとプライドをじょじょに奪われている青年が。

「あ、あぁ…は、あぁ…っ!」

茹でたように赤く染まった顔を青年は熱された空気の中で振り回し、汗を飛ばしながら首から下を覆っているラバーの拘束服から逃れようと手足を動かす。だが、暑さで衰弱させられた肉体にはもはや体力などまともに残されてはいない。青年が幾ら力を込めてもそれは手足を折り畳んだ状態で固定しているラバーをわずかにぎちぎちと鳴らす程度の力でしかなく、青年は肘と膝で身体を支える犬の体勢から自らを解放する事は出来ず、顔とラバーの中を汗でぐしょぐしょに濡らしながら荒く乱れた呼吸を吐くしか無い。

「あ…つい…っ…み、ず…っ」

部屋に唯一ある扉の向こうに叫ぶ気力も失った青年捜査員は、舌をだらしなく垂らした口で力無く呟く。
行き場の無い熱で鈍った思考は、喉の渇きを潤すという欲望に埋め尽くされている。その欲望を満たす為に手足を自由にしようともがいたが、駄目で。人としての尊厳を捨てて顔から滴り床に溜まった自身の汗をすすったが、足りる訳は無くて。青年はとめど無く高まる喉の渇きと身体の火照りに容赦無く苦しめられていた。

水が、飲みたい。水じゃなくても、良い。
極限まで追い込まれ、泥水でも良いから口にしたいと思う程にまで追い込まれた青年捜査員。その苦悶する彼の耳に、扉の方からカタン、という音が聞こえた。

「あ…っ?」

うなだれていた頭を上げ、ぼやけた視界で見えた物は今まで無かったピンク色。疲弊して動かすのも億劫になった身体をラバーを軋ませつつ動かし、近付いて確認した物は、扉の下にある投入口から置かれた…中に水の注がれたピンク色の犬用の器で。
青年はようやく与えられた水に思わず表情を緩ませ、何の躊躇いも無く口を器に寄せ、手も足も使わず本物の犬のように舌を伸ばして与えられた水を飲み始めていた。

「はっ、ふ…んっ、んくっ」

痛みが走るくらいに渇いていた喉が潤い、痛みが和らいでいく。その感覚は至福で、青年にまだ責めが続いている事を一瞬忘れさせ、水の味の違和感に気付かせない程の安心を伴っていた。

「ふふ…捜査員君。媚薬入りの水はそんなに美味しいかい?」

扉ごしにも聞こえる水を飲む音を聞き、青年捜査員を捕らえていたぶる男は扉向こうには決して聞こえない小声で囁き、何の迷いも疑いも持たず媚薬が混ぜられた水を飲み干してしまった青年が暑さだけでなく発情による身体の火照りで悶える様を、扉横の壁にもたれかかって愉しみに待つ。

「んっ、ふっ…はぁ、んっ、んぐっ」

何も知らない青年捜査員は、それが今より無慈悲な苦悶の為の物だと全く思わず、犬用の器を舌で舐め、与えられた媚薬入りの水を一滴残らず体内に収めていた。




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