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鬼達は青年の痴態を肴にする

2015.06.04.Thu.21:00
満月に照らされた日本屋敷の庭先で、宴会の声が聞こえる。顔がすでに赤らんでいるというのに休み無く杯で酒を呑み、夜も更けて涼しくなったというのに着流しをだらしなく崩して宴を楽しむ男達は、酔いの為に普段よりも大きな声量で談笑している。

「それにしても…お前も良いモン捕まえたな。こんな綺麗な奴、女でもそうそういないぜ?」
「あぁ、その上、俺達鬼との実力も考えずにやって来て、あっさり倒されたんだろ? 労力もかけずにこんな綺麗な玩具を手に入れるなんて、お前は本当に運の良い奴だな!」

笑声を庭先で響かせながら、鬼の男達が角の生えた頭を揺らす。自分を辱めて愉しそうに笑う鬼達の様子に怒りと悔しさを覚えても、青年は何もする事が出来ない。ただただ格子状に組まれた竹の柵に麻縄で縛り付けられた裸体を震わせ、自分の情けない姿を肴に酒を呑んでいる鬼の男達を眺めるしかない。
文句の一つでも言いたくても、口には麻縄が噛まされていて言葉は発せない。口の縄を解きたくても、青年の手は真横に伸ばした状態で背中の竹柵にしっかりと括り付けられていて、曲げる事すら叶わない。そして、肩幅に開いたまま閉じられないよう縄で柵に括り付けられた足では月明かりと鬼の男達の前で丸出しにされた股間を隠す事はもちろん、無様に背中を見せ、全裸のまま鬼達の元から逃げ出す事も、出来ない。

自身の力を過信して返り討ちにあったばかりか衣類と武具を没収され、裸体を抵抗も行えないようにと縄で手足を縛られ、声すら満足に出せないよう縄で制限された青年は、侮蔑と嘲りのこもった鬼の笑いを浴びせられながら強い屈辱を感じていた。

「う、ぐっ…!」

その屈辱は、青年の心の内で怒りと悔しさをより募らせる材料となり、募った怒りと悔しさは眼光の鋭さとなって赤ら顔の鬼達に向けられる。ここまでの恥辱と屈辱を与えられながらも、青年の心が未だ折れていない事実を表す目の鋭さ。しかし、今はそれに何の意味も無い。それどころか、美しく整った顔立ちから向けられる生意気なその視線は鬼達の悪戯な心を刺激し、青年に新たな責めを加えさせる原因となってしまった。

「おやぁ…何も出来やしないってのに、随分反抗的な目をするじゃねーか?」
「自分の立場をまだ分かってない奴には、ちっときついお仕置きをしてやらないとなぁ」

そう言って、青年を捕らえた鬼が右の人差し指と中指を口元に寄せ、小声で呪文を唱える。少し離れた場所ではその呪文は聞き取れず、青年は拘束された身体を強張らせたが、結果として強張らせた意味は無かった。
鬼が唱えた呪文の効果は警戒していた鬼達の方からではなく、青年自身の内側から生まれたからだ。

「ん!? んぅ、ふ、うぅぅっ!?」

突如として、という表現がぴったりな程に突如として訪れた感覚。その感覚の正体は、紛れも無い快感で。青年は身体の奥底から湧き上がり全身を駆け巡る快感の波に驚きと困惑の混ざった嬌声を上げ、竹の柵に厳重に縛り付けられた手足を小刻みに痙攣させ、鬼達に見られながら意図せずふくらんでしまった男根を左右に揺らして身悶える。

「おぉ! こりゃぁ良い踊りだ」
「そのままイきまくって、立派な淫乱になっちまえよ。俺達が、酒呑みながら最後から見ててやっからよ!」
「うーっ! む、ぶぅぅーっ…!!」

捕らえた青年の裸体を淫らな術で良いように弄び、青年が惨めに悶え鳴く様を愉しみながら酒を嗜む無情な鬼達の宴は、まだまだ、終わる気配など欠片も見せてはいなかった。




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