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飾られた正義達を愉しみつつ悪達は忠誠を新たにする

2023.11.05.Sun.21:00
自分達の肉体に合わせて作製された専用の台がもたらす拘束によって、少年達はありとあらゆる行動を没収された状況を作り出されてしまった。
万歳をするかのように持ち上げさせられた両腕は、二の腕の中腹から先を取り込み柔らかなクッション越しに緩み無く圧迫する機構によって指の使用すらも叶わない状態へと追いやられている。肩幅に開いた形を取らされた足も、腕と同様の機構で太ももの中腹から先を縛められ全く思い通りに動かせない状態を与えられている。
これだけでも、抵抗を奪い逃走を封じる目的は達成している。だが、二人を捕獲した残酷な組織は自分達の計画を幾度と無く妨害した憎き少年ヒーロー達を無様に苦しめ悶絶を強いる為、すでに手も足も出せない姿となっている裸体に駄目押しの拘束を加えてしまった。
首と額を台へと縫い付ける黒革のベルトによって、少年達は頭部の角度を変えることも不可能にされた。腰を縫い付け、腹部を縫い付け、胸部を縫い付けるベルト達のせいで、二人は台に沿って緩く仰け反らされた裸体をよじらせることも出来なくされた。
ヒーローとしての力を取り上げられ、執拗なまでの縛めで裸体を台と一体化させられた少年達はもう、何をされても抗えない。自分と仲間を組み込んだ台の位置を調整され丸出しにさせられた幼い男根同士を隙間無く密着させられても、二人はただただ屈辱と恥辱に苛まれるしか無い。
そんな惨めな自分達を敵の拠点に存在するホールを滑稽に彩るインテリアとして設置されても為す術無く好奇と侮蔑の視線に貫かれることしか出来なくされた少年ヒーロー達はもはや、舌を噛むことと意味のある発言を禁じているお互いの鼻から下を囲う白い機械仕掛けのマスクに黒で刻まれた敵の紋章を涙に濡れた目で見つめつつ、そのマスクの内側で絶えず発生している責めに裸体を際限無く狂わされるしか無いのだ。

「おごぉ……! んぐっ、むぎゅっ」
「ふぐ、ぼごぉ……んぎゅ、ぶふ、みゅうぅ!」

口内を喉近くまで満たすマスクと繋がった男根型の物体に歯を立てて唸りながら、少年達は裸体に力を送る。偽の男根が食道目掛けて少量ずつ放出する残忍な液体をどうすることも出来ずに嚥下させられながら、二人は敵達で構成された鑑賞の輪の中で裸体をひたすらにもがかせる。
だが、二人が望む展開は一向に訪れない。栄養剤と強力な媚薬を混ぜた液体を無理矢理に飲まされ発情を強要された裸体を慰める刺激を渇望しても、それは欠片も得られない。
隙間無くぴったりと触れ合った男根同士を何とかして擦り合わせようと願って身じろぎを繰り返しても、厳重に台へと接続された哀れな二つの裸体は硬く張り詰めた二本の男根を自身の脈動のみで慰め合いながら、肥大する一方の淫欲に何処までも、いつまでも打ちのめされることしか出来はしないのだ。

「あぎゅ、ぶみゅ、もごっ、おぉ!」
「ふぅ、んふうぅ! みゅ、ぐみゅうぅ!!」

仲間の方しか向けないようにされている。そんな制限とは関係無しに敵達の存在を意識に入れることさえ出来なくなった少年ヒーロー達が、同じ生殺しに苦しむもう一人と視線を交わしつつ必死に腰をくねらせようと頑張る。
頑張れば頑張る程、誤魔化せない欲望に理性を蝕まれる羽目になる。それに気付く余裕を無くし、仮に気付いても無駄な努力を堪えられないであろう程に欲望を溜め込まされた少年ヒーロー達が、助けての意思を紡ぐことも忘れて動かせぬ裸体に快楽を追求する堕落のダンスを踊らせようとする。
その最高に哀れで愉快な二人を取り囲み鑑賞する悪の構成員達は、目障りで不愉快だった幼き正義達が出口を遮断された自らの欲望で仲良く壊れゆく様子に興奮を募らせつつ、二人を一般の構成員も満喫出来る形で展示してくれた総統への忠誠を新たにしていくのだった。






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淫らな絶望は無慈悲に継続させられる

2023.08.14.Mon.21:00
強化ガラスで作られた壁へとなりふり構わずに拳を打ち付けていた腕は、だらりと脱力し小刻みに跳ねるだけの器官へと貶められてしまった。筒型をした狭い空間の中を忙しなく動き回り、時には拳と共に脱出を禁じる強化ガラスに攻撃を加えて状況の打開を狙っていた足は、背にした壁にもたれかかった上半身を弱々しく支えるだけの物体に成り下がってしまった。
透明な筒の外側から、容赦の無い観察の視線が嬉々として浴びせかけられる。その事実を認識してしていても、気力と体力を跡形も無く削ぎ落とされた男は一切の反応を示せない。憎き敵と協力関係を結んでいる醜悪な男達が、無様な自分を堪能している。それを理解していても、今の男はもはや無防備に露出させられた裸体を覆い隠そうと努力する意思さえ紡げない。
筒の内部に走る非道な電波によって逃れられぬ肉体に異常な変化を為す術無くもたらされ続けている男はもう、滑稽な見世物に変えられた現実に恥辱と屈辱を募らせながら悶え苦しむだけの存在だ。それを浴びた者に望まぬ発情と感度の増幅を引き起こさせる残酷な電波に苛まれる以外の選択肢を没収された惨めな男は、捜査員としての誇りを思い出す暇すらも認めない勢いで襲い来る快楽に狂わされながらイくことが精一杯の愉快極まりない娯楽でしかないのだ。

「あっ、うぁっ、あぁ、ひあぁぁ……っ!」

引き結ぶこともままならなくなった男の口がだらしなく唾液を零しつつ、訪れた絶頂に合わせて間抜けな喘ぎ声を披露する。拒絶や恐怖の感情を込めることも不可能となった口が、疲弊を前面に出しながら観察者達の前で射精と連動した鳴き声を放つ。
無論、絶頂に至っても男の苦悶は終わらない。裸体全体を内側から嬲り倒す電波に絶え間無く犯されている男は、射精を迎えても許されること無く次の絶頂へと上り詰めさせられていく。
自らが分泌した汗が、肌を撫でる刺激すら気持ち良い。狭い牢獄の床や壁に触れた肌が、無自覚の身悶えに合わせて摩擦される刺激がもっと気持ち良い。何より、特に過敏な男根から噴き出した精液が男根自身を伝い落ちる刺激は、そのまま次の絶頂へと到達してしまうくらいに堪らなく気持ち良い。

「ひぁ、んっ、はっ、ふひぃぃ……」

何をしても絶頂に直結した快感に繋がる。そんな拷問に晒される様を様々な方向から視姦される地獄に閉じ込められた男は、限界をすでに大きく超えている。
言葉を作る余裕すらも破壊されているだけで、胸の内には捜査員としての誇りだけでなく人間としての尊厳もかなぐり捨てた哀願の叫びが渦巻いている。
しかし、やはり男を取り巻く絶望は途切れない。不意に淫蕩な火照りを加速させていた電波が消失し、裸体を外界から隔絶させていた強化ガラス製の仕切りが天井に向かって収納される方式で取り払われもたれかかった体勢のまま後ろへと倒れ込んだ捜査員は、責めの終了に期待する淡い思いを床に仰向けとなった自分に歩み寄った男の言葉と指で、自分を生け捕りにし弄んだ組織に属する悪の男の宣言と責めで、粉々に叩き潰されてしまった。

「それでは皆様、ここからはこのみっともなく熟し切った捜査員を直接お愉しみ下さいませ。この通り」
「ふぎっ!? んひぅぅぅっ!?」
「乳首を軽く弾くだけで射精する淫乱となっておりますので、思う存分皆様の手でイき狂わせながら……この哀れな捜査員に引導を渡してやって下さいね」
「く、ひ、はひ、うあぁ……!!」

左の乳首を指先でピンと弄られただけで絶頂させられた。その情報に戦慄しつつ愉悦を露わにした笑みを浮かべながらじょじょに自分へと迫ってくる男達に打ちひしがれる捜査員の男は、ただ余計な快楽を手繰り寄せるだけと知っていながらも己の崩壊をどうにかして避けたい一心で裸体を男達から逃がそうとくねらせ、先程いたぶられた左乳首や色の薄まった精液を自らに伝わせている男根を始めとしたありとあらゆる淫猥に育ちきった箇所を虚しく踊らせる光景で、加虐者達の興奮を更に焚き付けさせていくのだった。






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支配された裸体は間抜けに悦楽の追求を強いられる

2023.04.19.Wed.21:00
右手をとめたくてもとめられない。男の右手は、自らの男根を包み込み摩擦する自慰を数えきれぬ程の射精を迎えながら休み無く繰り返している。
左手の動きを終わらせたくても終わらせられない。男の左手は己の尻穴に人差し指と中指を潜り込ませた状態を作り、柔らかな腸壁を過敏な前立腺と共に抉って自身の絶頂を手助けし続けている。
傍目には、裸体を無防備に晒しながら快楽を貪っているようにしか見えない。建物の廊下を震える足で練り歩きながら、変態という表現すら生温い痴態を披露している存在としか思えない。そんな状況に追いやられた無様な男は、廊下ですれ違いつつ残忍な笑みを浴びせてくる男達に対し、誇りを捨てた喘ぎ混じりの懇願をひたすらに紡いでいる。その男達こそが自分をこの状態に導いた張本人であると理解していても、異常な技術で肉体の支配権を外部から掌握され自由を根本から没収された男にはもう、憎き敵達に縋る以外の選択肢など残されてはいないのだ。

「おえあい、ひあう……おぅ、ひあぁっ! はうひへ! ひうお、ひあっ! あぁ! ひうぅぅぅぅっ!!」

自分から言葉を取り上げ、同時に肉体の所有権を奪っている黒色をしたギャグボール越しに救いを求めながら、男がまた絶頂に達する。これを外してもらえれば手足を思い通りに動かせる。望まぬ自慰の継続から逃れられる。そんな思いを快楽に掻き乱される脳内に浮かばせながら、男が喘ぎ混じりに哀願を放ちつつ色の薄まった精液を迸らせる。
無論、非道な敵の男達はあらゆる体液を床に垂らしながら慈悲をねだる男の願いを聞き入れなどしない。わずかな休憩も認められずに自慰と歩行を強要される滑稽極まりない男を作り上げた敵達は、廊下に甘く歪んだ悲鳴を反響させながらまた頂点に達した男に目を細め口角を吊り上げるのみで欲された安らぎを与えてやる素振りすら示さない。
それどころか、敵達は自分達の行動に意識を寄せる余裕すらも無くした状態でイき地獄に悶絶している男と手元の時計を交互に眺めながら、もうすぐやって来る一際愉快な見世物への期待を嬉々として募らせていく。今以上に惨めで屈辱的な責め苦が待ち受けていることを知る由も無い男を悠然とした態度で嘲笑いながら、敵の男達は廊下を往復しつつ絶頂する姿に興奮と愉悦を際限無く膨らませていく。
そうして、男が気付かぬ内に廊下へと多くの観衆が集った頃、歩行を強いられていた足は不意にその動きを変化させられた。
廊下を行ったり来たりさせられていた裸体が、壁に背を向ける形で移動を停止させられる。男根を扱かされていた右手と、尻穴をほじくり回させられていた左手が突然に静止を強要される。訪れた変化に困惑し、突き刺さる敵達の視線に恐怖する男。そんな男に、ギャグボール型の装置は今までとは違う新たな行動を強制し始める。それは、手の方ではなく腰の方を動かすことで男根と尻穴に快楽をもたらす行動。己の右手というオナホールを用いて男根を摩擦し、己の左人差し指と中指という道具を使って尻穴を掘削する自慰の提供を、男は腰を間抜けにヘコヘコと前後させられながら行わされ始めてしまったのだ

「えぁ、えあぁっ!? おえあい、ひゅるひへ! みあいえぇ!! おぅ、おうぅ! ひゃふまえへぇぇぇっ!!」

勝手に動く腰に絶望し、観察を嫌がる度に視線の熱を深めていく敵達に打ちひしがれながら、男はギャグボール型の装置に噛み付く力も無くした口で無意味に許しを請いつつ、また新鮮な絶頂へと為す術無く上り詰めさせられていくのだった。






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無様な正義は淫猥なウサギとしてショーを盛り上げる

2023.03.02.Thu.21:00
二の腕から指先までを覆い、太ももからつま先までを隙間無く包むウサギの足を模した白くふわふわなグローブとブーツを纏った手足を楽しげに動かしながら、ステージの上で男が逞しく鍛え上げられた裸体を踊らせている。
頭部にあてがわれた白い兎の耳飾りを跳ねさせ、首に巻き付けた黒い蝶ネクタイを揺らし、尻穴に差し込まれているアナルプラグから垂れ下がったウサギの尻尾飾りと硬く張り詰めた丸出しの男根を振り乱しながら、恥部を隠す効果を一切持たない衣装を身に着けた男が観客達の前で劣情を刺激することを目的としたダンスを一生懸命に披露している。
その姿は、誰が見ても淫猥なショーを盛り上げる立派なダンサーだ。迷い無く痴態を晒し、雄々しき筋肉と可愛らしいウサギの飾りというミスマッチを提供する裸体でステージを縦横無尽に舞う男は、疑う要素を見付ける方が難しいくらいに己に与えられた仕事をこなしている存在としか認識されないだろう。
だが、その正体はすでに我々に看破されている。我々だけでは無い。今日この場に訪れた観客達にも、淫猥なウサギとして場を温める男が何者であるかは把握されている。
自分の周りには、同じ建物の中には、敵しかいない。そんな絶望の事実を知らぬままいつも通りにダンスを完遂させた男をステージの袖から眺めながら、私はマイクのスイッチをオンにし次の見世物の説明を開始した。
無論それは、男に伝えていた物とは全く違う趣向を凝らした最高に滑稽な見世物の説明だ。

「それでは皆様、お次はお待ちかね本日のメインイベントです! 愚かにも我々を嗅ぎ回り皆様に不利益を与えようとした潜入捜査員が何もかもを支配され無様に快楽を極めに極める様を、どうぞごゆっくりお愉しみくださいませ」

私の説明を耳にした観客達が、無言での鑑賞を保ったまま興奮のみを数段上の物へと引き上げる。それと同時に、予定に無いどころか予想すらもしていなかったショーの存在を告げられた捜査員の男がウサギの衣装を身に着けた裸体を驚愕に強ばらせる。
だがその驚愕は、すぐさま我々があらかじめ会場に設置していた装置の起動と共に淫蕩な発情及び意に染まぬ行動へと置き換えられてしまった。走り出しこの場を脱しようと考えていたであろう捜査員の思考はもう、脳内から外には出られない。普段と何も変わらないウサギの衣装達に仕込まれた機構を遠隔で操作され始めた捜査員の裸体はもはや、我々の思い通りに動き無様を晒すラジコンでしか無い。
我々の目を欺く為に意図して掻き立てていた演技の興奮ではなく本物の興奮を無理矢理に掻き立てられた捜査員は、発情ウサギになりきり裸を悦んで見せ付け至福を得る変態の役ではなく欲に塗れた視線を投げかけられている状況に爛れた至福を得る本当の変態へと一瞬にしてあり方を上書きされた惨めな捜査員の男は、先程以上に惨めなダンスを提供しながら笑顔でイくだけの存在でしか無い。
助けても、許しても叫べなくされた捜査員ウサギは、勝手に動く手足に絶望し本来の持ち主である自分の指示を無視して蕩けた笑みを浮かべつつ醜悪な視線に快楽を覚えて絶頂に至る生物に貶められた自分の様子で、一網打尽にしようとした我々と観客達に愉悦を味わわせることしか出来はしないのだ。

尖りきった乳首と、さっきよりも体積を増した男根を主張しながら恥の概念を投げ捨てたダンスを強要される捜査員。ふわふわの手で左右の尻肉を広げつつ尻尾と繋がっているアナルプラグをくわえ込んだ尻穴を突き出し、がに股に開いた足の間にぶら下がっている男根と共にだらしなく表情を緩ませた逆さの顔を観客達に見せるウサギの捜査員。救済を願う本心を欠片も表に出せぬまま感度を高められた裸体を激しく踊らせ為す術無く射精を繰り返す我々悪の手に堕ちた潜入捜査員。
そのどうすることも出来ずに踊らされ、絶頂を極めさせられる捜査員をステージの袖で観察する私はこのショーがたっぷりと二時間に渡って開演される予定を思い出し自覚出来るくらいに笑みの黒さを深めながら用済みとなったマイクのスイッチを切り、観客達とは違う視点から捜査員ウサギのダンスと絶頂姿を堪能する準備を椅子に腰掛けつつ整えていくのだった。






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か細い哀願を無視しつつ男はより濃い興奮を滾らせる

2023.02.03.Fri.21:00
漆黒のスーツに身を包み、目元を白い仮面で隠した男が、ステージを照らすスポットライトの中で深々と頭を下げる。
その礼の様子を無言で見届けた観客達に仮面の下で目を細め、仮面に遮られていない口を歪ませた男は、頭を元の高さまで上げつつ言葉を発し、醜悪なショーの開幕を宣言した。

「ご来場の皆々様! 無様な愉悦の始まりでございます!!」

穏やかに、しかし耳に心地良い鋭さを有する男の声が会場中に響き渡る。その反響が全ての観客の耳に染み渡るのと、男の右と左の斜め後ろに置かれた物体達を新たに降り注いだスポットライトの明かりが照らすのはほぼ同時だった。
見世物へと貶められた檻の中の正義達を、別々の檻に裸体を閉じ込められステージの主役の立場を一方的に担わされた捜査員の男達を照らし出すスポットライトをほんの少しだけ目線を寄せて確認した男は、悪である自分達を憎む怒りはおろか恥辱からの解放を願う誇りを捨てた哀願さえも放てない二人の捜査員が浮かべる絶望の表情を観察者の一人として観客と共に堪能しながら、裏に控えている部下達に檻に仕込んだ残忍な機構を作動させる指示を出す為に右手を高く掲げた。
その動きを認めた部下達は、右手を掲げた自身が属する組織の幹部と、観客席を埋め尽くしたお得意様である好事家の男達と、己を悦ばせる滑稽な悶絶を捜査員達から引き出す檻の仕掛けを何の躊躇いも無く指示通りに作動させた。無論、捜査員達にその非道を拒む術は無い。生身ではどうにもならない頑丈な檻に裸体で閉じ込められ、内部に閉じ込められた者から発声の自由を没収する檻の機構のせいで怒気を飛ばすことすらも不可能にされた捜査員達は、声を出すことを禁じる電波と共に流され始めた残忍な電波がもたらす淫獄に為す術無く悶え苦しむ姿を娯楽として提供させられるしか無い。
無から強烈な発情を強要し、絶頂を堪えることさえ許さない暴力的なまでの快楽を生み出す電波に逃げ場の無い裸体をまんべんなく打ちのめされ始めた捜査員達は、今宵のショーの内容を高らかに語る男の斜め後ろで絶叫を紡ぐことすら認められぬまま、仲良くイき狂わされるだけの存在でしか無いのだ。

「さぁ、情けなく快楽を極めるこの捜査員達。今は幾ら口を開いても鳴き声一つ聞こえませんが、その鳴き声は絶頂の回数を重ねる度に少しずつ解放される状態となっております。イけばイくほど愉快な鳴き声を晒していく捜査員達をどうぞ皆々様、時間の許す限りお愉しみくださいませ」

絶頂に至った分、淫らに乱れた声が解き放たれていく。
その事実に戦慄し、焦りながら快楽を堪えようとしても二人の捜査員の肉体は冷酷な電波に逆らえぬまま絶頂を極めていく。
檻の格子を掴んだまま裸体を痙攣させ、腰を前後に振りつつ絶頂を繰り返す捜査員達。座ることすらも認めず立ったままの姿勢を強要する縦長の檻の中で汗塗れの裸体を間抜けに跳ね回らせながら、張り詰めた男根から噴き出した精液で無慈悲な檻とステージの床を汚していく捜査員達。
そんな捜査員達の口から零れ出した蚊が鳴くような声で示される屈服色の哀願を聞き流しながら、ステージの進行を務める悪の幹部の男は観客達の興奮を越える興奮を自らの内に滾らせ、仮面越しでも分かるくらいに表情を黒い至福に染め上げていくのだった。






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