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思い出の店は理不尽な凌辱の現場に様変わりする

2023.09.18.Mon.21:00
次の連休は何をしよう。そんなことを考えながらカレンダーを眺めていた男は、日付の上にあしらわれた写真を見て行き先を決め、数年ぶりによく行っていた山へと足を運ぶことを決めた。
仕事の忙しさで忘れていたが、学生時代はこの山の遊歩道をゆっくり進みながら木々や花々を楽しむのが好きだった。そしてその後は、老夫婦が半分道楽で経営している小さな食堂でゆったりとくつろぐのが癒やしだった。
そんな記憶に思いを馳せながら、男はあの頃のように遊歩道を堪能し、老夫婦の店へと足を運んだ。
しかし、男の計画はそこで大きく狂った。老夫婦が口にするいらっしゃいを期待していた男を待ち受けていたのは異様なまでの酒臭さと、下品な笑みを浮かべた男達だったからだ。

「あ? お兄さん誰よ?」
「ひとん家に勝手に入って、犯罪者ですかぁ?」
「い、いや、私はここの店で食事を摂ろうと……」

明らかな敵意と粗暴な態度に警戒を募らせながら、男は丁寧に返事を口にする。すると、それを聞いた男達は互いに顔を見合わせ、笑いを強めつつ若干軟化させた態度で男に説明を行った。

「あぁ、お兄さんジジイとババアの飯目当てで来たのか」
「でも残念、もう去年にくたばっちまったよ。今ここは、息子の俺が住んでる家だ」
「あぁ、そうなんですか。失礼しました、では」

早くここを立ち去りたい。会いに来た老夫婦がすでにこの世を去っていた事実を哀しむ余裕も無くした男は、許可無き侵入を謝罪しつつ思い出の場所からかけ離れた空間を後にしようとした。
だが、そんな男に対して老夫婦の息子と名乗った男は椅子から立ち上がると素早く詰め寄り、左手首を掴んで逃走を封じた。

「まぁまぁ、誤解も解けたことだしゆっくりしてきなよ、お兄さん。丁度俺達、遊び相手が欲しいなって思ってたんだよねぇ」

酒臭い息が顔面を撫でる。強く掴まれた左手首に痛みが走る。そしてそれ以上に、醜悪な笑みが戦慄を抱かせる。
早く逃げなければ。男は胸に鳴り響く警鐘のままに左手首を掴む手を振り払い走り出そうとする。しかし、後から距離を詰めてきた残りの男達によって、男はあっという間に抵抗も逃走も行えない状態へと、薄汚れた石の床に仰向けで組み伏せられた状況へと追いやられてしまった。

「っ! やめっ、何を……っ!?」
「何って、気持ち良いことだよ。お兄さん顔綺麗だし、俺達も愉しめそうだしな」
「恨むんなら、俺達にはもう二度と嬢を寄越さないって言った麓の風俗を恨めよ? 後、やりまくれると思ってたのに肩すかし食らってやけ酒してるところに来た自分もな」
「ほら、暴れない暴れない。騒がない騒がない。あんまり行儀が悪いと、苛々して手が出ちまうからな?」
「ひっ、誰か、たすっ……んうぅぅーっ!」

数の暴力で支配下に置かれ無理矢理に剥ぎ取られた自らの衣服の一つであるパンツを用いて口を塞がれながら、男は理不尽な展開に恐怖と絶望を募らせつつ、裸体へと無遠慮に触れる手指や舌に嫌悪を湧き上がらせていくのだった。






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共犯者は獣欲のままに用意された穴を蹂躙する

2023.07.09.Sun.21:00
その液体がもたらす効能とその威力を理解した上で、男は村人達から渡された杯を躊躇い無く一息に飲み干した。
決して、この秘匿された祭事を公にはしない。散逸した資料を己の奥底から湧き上がる知識欲を原動力にして掻き集め祭事の真実に辿り着いた男は、渋る村人達に頭を下げ自らも共犯となる覚悟を示して爛れた儀式への参加を許可された。
しかし、そんな男を待っていたのは想像を大きく上回る、理性では制御が効かぬ程に膨れ上がった獣欲の奔流だった。
自らの知りたいを満たす為に、この場にいる。それ以外の目的を携えないという条件で、この空間への同席を認められている。そんな前提を忘れ去るくらいに増幅した淫欲のままに、男は逸物を限界以上に張り詰めさせていく。
この村がある山の中以外では満足に育たないという特徴を有する果実を加工して作られた薬湯の影響を受け味の分析もままならぬ速度で発情へと追いやられた男は、自身と同じように裸体の格好を取った村人達の後に続く形で獰猛な一匹の淫獣へと成り下がっていく。
気が狂う程に疼き、快楽を欲している男根を鎮めたい。刺激を求めている男根を、荒々しくねじ込み悦楽に溺れたい。その為に用意された物体が吊るされている場所へと歩み寄った男は、自分と同じように甘い至福を渇望しているそれが寄せるおねだりの視線に笑みを返しながら、自分よりも前に薬湯を飲まされ更に幼い男根と尻穴にも同じ薬湯を仕込まれていた少年が左後ろに顔を向けて示す凌辱の懇願に愉悦を募らせながら縄に縛められ社の梁から宙吊りにされた華奢な裸体の腰を掴み、早く早くと急かすように開閉し腸液を滴らせている尻穴を滾りに滾った男根で蹂躙し始めてやった。

「んふぅぅんっ! あぉぉぉぉんっ!!」

背後の男を見つめていた顔が男根の侵入で淫猥に歪む。白布に作られた結び目を噛まされ言葉を封じられていた少年の口から、ようやくの慈悲を嬉しがる蕩けた悲鳴が発せられる。
その興奮を一層煽る表情を愉しみながら、男は腰を前後させる速度をじょじょに引き上げていく。耳に心地良いくぐもった嬌声を味わいながら、男は責められてもいない男根を射精に至らせつつ尻穴を熱烈に締め上げる少年を、加速する衝動のままに犯し抜いていく。

「んもっ、おほっ、ふぶっ、んみゅぅぅっ!」

今この社に吊るされている少年達は、自分を含めた男達に使われるだけの存在でしか無い。
二の腕と胸部を繋ぎ左右の手首を背中で一ヶ所にまとめる縄を上半身に着せられ、足首と太もも及び膝の上下をきつく括って折り畳んだ状態を維持させる縄を足にもたらされ、それらの縄と社の梁を後から足された縄で結合された少年達は、薬湯で理性を削ぎ落とした自分達共々神を悦ばせる痴態を捧げる役割を担った供物でしか無い。
わずかに残った理性でそんなことを考えながら、男は抗えぬ少年の尻穴を好き勝手にほじくり回しすでに何度も射精に達している幼い裸体を容赦無く新たな射精へと上り詰めさせながら、幸せそうに自分の男根に歓迎の対応を行う尻穴に精液を溢れても構うこと無く連続して注ぎ込んでいくのだった。






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悪い猫は指示の遵守を強いられる

2023.06.04.Sun.21:00
この一回だけだから。どうしても欲しいあの新作のゲームを買ったら二度としないから。
己に言い訳をしながら後ろ暗い手段で金銭を得た少年は、そこを切っ掛けにしてじょじょに外れた自身のたがを自覚しつつも、目先の利益と快楽から逃れられず今日もその行為に勤しんでいた。

「おじさん、言われた通り着たよ。で、このエッチな服を着た俺にどうして欲しいの? 乳首とチ○コを丸出しにした俺に、どんなことを命令したいの? いや……命令するんだにゃん?」

肘から先を覆い、膝から下を包む白猫の足を模したグローブとブーツを纏った手足であざとい誘惑のポーズを取りながら、少年が自身の見た目に合わせた語尾をからかうように発しつつベッドに腰掛けた男に問いかける。
自分が口にした通り、乳首と男根は無防備に露出させられている。それどころか、今身に纏っている衣装は恥部を覆い隠す効果など一切有していない。そんな格好を求められた通りに取った少年は、頭部に装着した白い猫の耳飾りと尻穴に埋まった異物から垂れ下がっている猫の尻尾飾りを揺らめかせながら、ぷっくりと膨らんだ乳首と男根を進んで見せ付けるがに股の体勢をふわふわな白い毛に囲われた両手を顔の両脇に添えつつ金づるである男に披露する。
無警戒な誘惑の態度。十数回に渡りこの関係を続け、拒絶すればちゃんと引いてくれる上に毎回きちんと金も払われていたという事実に対して抱いた安堵を露わにした迷いの無い劣情を煽る演技。その痴態を鑑賞しながら、男がにっこりと微笑む。信頼を勝ち取る為に続けていた温和な態度の裏に隠した本性をわずかに覗かせつつ、男が愉しげに笑う。
その笑みに少年が違和感を覚えるよりも先に、少年から見て背後に位置する部屋の扉が開いた。そして同時に、男が今日の要求を語り出す。それは、少年にとっては完全に予想外な一方的な征服の要求だった。

「今日は、僕の友達と一緒に猫になった○○君を可愛がらせてもらうよ。前に嫌がってた撮影もしながら、僕達全員でそのいやらしい身体をたっぷり、気持ち良くしてあげるからね」
「っひぃっ!? やめ、離して、何で……っ!?」

猫の衣装の上から腕を掴まれた少年が、狼狽しつつじたばたと抵抗する。体格で負け、数でも大きく差を付けられている状況では勝ち目など無い。それを理解し絶望に表情を歪ませながらも、少年は尻穴から生えた猫の尻尾と恐怖に萎えた幼い男根を振り乱しつつ必死で暴れる。
そうして無意味に抗う猫の少年の動きをやすやすと制しながら、男達は自らの意思でふしだらな衣服を着用した少年の裸体に嬉々として拘束をもたらしていく。口が硬く、快楽への適性が高く、先程のような生意気な言動を行いつつも金銭目当てに身体を捧げる行為に対しての罪悪感は持ち合わせている為に脅されれば従うことしか出来ない。そんな少年の気質を十数度の淫らな邂逅の果てに見抜いた男は、仲間と協力してグローブとブーツの上から数本の黒い革ベルトを巻き付け手足の指の使用を封じる機構を備えた猫の衣装を自力ではどう頑張っても脱げないよう少年の細い四肢に固定していく。
もう少年は、悪辣な真の性格を剥き出しにした男とその仲間から逃れられない。まんまと男の自宅へと誘い込まれた少年はもはや、防音が効いている部屋の中で全裸よりも扇情的な姿となった肉体を好き勝手に弄ばれながら、淫らによがり狂う様を映像として、写真として残されるしか無い。
注がれる悦楽に抗えない身体へと育て上げられた少年は、性の弱点を巧みに刺激する男達の手指に男根の硬度を再び高めさせられ異物を飲み込んだ尻穴をぐちゅぐちゅと掻き混ぜられながら、下された指示を遵守するしか無いのだ。

「ほら、足開けよ」
「ちゃんと笑え、気持ち良いことしてやってんだから嬉しそうに笑え」
「は、はい……んうぅ! わかりまひっ」
「今の○○君は、猫だろう?」
「……にゃ、にゃぁぁんっ……!!」

顎を掴まれながら与えられた遠回しな命令に怯えつつ鳴く猫の少年を嘲笑いながら、非道な男達はこれまで払った報酬から見たら破格としか言いようが無い意のままに弄べる少年奴隷の捕獲を悦ぶ思いを共有しつつ、抵抗の意思を完全に消失させた肉体を人権を奪われた奴隷として迎える一回目の絶頂へと上り詰めさせていくのだった。






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少年達ははしたなく育った肉体で歓迎の儀式を執り行う

2023.06.03.Sat.21:00
二年連続で移住者が来るとは珍しい。そんな言葉を口にしながら、その島に住む者達は歓迎の準備を協力して進めた。
去年は移住者の立場だった少年も同じ土地からの移住者という偶然に驚きつつ、元の白さを感じさせぬくらいに焼けた肌を汗に濡らしながら自身が受けた儀式を施す側としての用意を島で得た友人達と共に整えた。
全ては、歓迎の為。この島で身を固める決意をした者を受け入れる為。そんな意識を携えつつ作り上げられた儀式の場で、今日この島に訪れたばかりの少年は目元を手で覆いベッドの上で足を閉じた体育座りの体勢を取りながら、顔を赤く染めつつ狼狽の態度を示している。去年の自分もこんな感じだったのかな。目の前の少年に過去の自分を重ねながら小さく微笑んだ少年は、友と相談して決めた通りに口を最初に開き、これから始まる儀式の意味を伝える説明の言葉をゆっくりと紡ぎ始めた。

「ふふっ、びっくりしたよね? 去年の僕もびっくりしたから分かるよ。でも大丈夫、これは何も怖いことなんて無い儀式だよ。この島の神様に君と君の家族を認めて貰う為の気持ち良い儀式だから、何も怖がらずに僕達に全部任せて」
「な、何を言って、って言うか服を……ふひゃぁっ!?」

あらかじめ儀式の存在を知らされていた両親からの指示で衣服を脱いだ姿となり儀式の為に設けられた空間で待っていた少年の裸体に、一年前まで何も知らなかった少年が優しく触れる。それに続いて他の少年も逃げ道を塞ぐ形で困惑を深めている一人の少年へと迫り、目元を隠した手と恥部を守っていた足を怯えを削ぐ手付きで丁寧に開かせていく。

「や、待って、恥ずかしい……っ!」
「大丈夫、恥ずかしくなんてないよ。こんな立派で素敵なおチ○チンなんだから、自信を持って良いよ」
「んひあぁ!? や、ちょ、汚いよぉ……っ!」

逞しく、太く、長い。行為に慣れていない初心な少年の持ち物とは思えないくらいに魅力的な男根に自らの男根を膨らませながら、少年は手と口を用いて熱烈な愛撫を注ぎ出す。
生まれて初めての奉仕に汚いからと拒絶を示す少年に汚くなんかないと告げるかのように左右の睾丸を優しく指先で揉み、根本まで入りきらない幹を一生懸命に舌で舐めしゃぶりながら、少年は儀式の為ではなく己の欲望を優先させる形で男根に射精を促していく。

「あぁ!? ほんとに、ダメぇ……出る、出ちゃう、からぁ……っ!!」
「ひいお、らひへ。はまんへふひ、ひっはい……」
「無理! もぉ……出るぅぅぅーっ!!」

限界に達した男根が、口内で淫らに弾ける。可能な限りに奥まで飲み込もうと頑張っていた口の中で精液が勢いよく放出され、雄の体液に喉を直接殴り付けられた少年はわずかに表情を歪めつつもそれ以上に達成感と至福に表情を蕩けさせ、ごくごくと音を立てながら吐き出される精液を一滴残らず飲み干していく。
その夢中で行われる嚥下が終了した頃、ついさっきまで元いた土地ではあり得ない展開に付いていけずにいた少年は心地良さげに乱れた呼吸を繰り返しながら、顔を愉悦の色に染め上げていた。その分かりやすい変化に安堵を募らせつつ、島の少年達は新たな仲間に歓迎の意を乗せた誘惑を寄せ始めた。

「たくさん出たね、美味しかったよ。でも……まだまだ満足してないよね?」
「こんなデカいチ○コ、初めて見たぜ! なぁなぁ、俺にもしゃぶらせてくれるよな!?」
「ほら、今夜は君が主役の儀式なんだ。僕達のいやらしい身体、好きに使って良いんだよ? 毎日皆でエッチしてたおかげでぷっくり育った乳首も、君のを見てはしたなく膨らんでるおチ○チンも、君のを見た時からずっと疼いてるお尻の穴も、今夜は君専用の玩具だよ?」
「あ、あうぅ……」

あらゆる方向から浴びせられる恥じらいを捨てた誘い文句にほんの少し理性を取り戻しつつも、本能は淫欲に正直な反応を見せている。ついさっき大量の射精を経たはずの男根はもう硬度を取り戻し、次の悦楽を希求し始めている。
その儀式を肯定することと同じ意味を有した変化を愉しみながら、友に順番を譲る為に足の間の位置を後ろに寝転がる形で開けた少年は口内に留まっている精液の味に興奮を加速させつつ火照りきった己の裸体を自身の手で慰め、自慰の光景を新たな仲間を更なる欲情へと導く燃料として、歓迎の儀式を成功に運ぶ為の材料として、迷い無く捧げていくのだった。






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淫蕩な儀式を眺めつつ少年は本能に従った選択を準備する

2023.01.01.Sun.21:00
そこまで年が離れている訳でもない兄は良くて、何故自分は駄目なのだ。
村に伝わる新年を祝う儀式への参加を父と兄だけが認められた事実を口には出さずとも不満に思っていた少年は、新年を迎えたばかりの真夜中に眠っている母の目を盗む形で家を抜け出し、兄達が儀式に耽っている社へとこっそり足を運んだ。そこで待ち受けている光景が自分が想像する厳かな物とは大きくかけ離れているとは知らぬまま、弟である少年は兄達が神事の生贄として淫猥な痴態を晒している山中の社へと赴いてしまったのだ。

「あぉ、んもっ、ほぉぉんっ!」
「ふぐっ、まぅ、んむあぅ!」

いつも兄としての態度を細々と出して自分を軽くあしらってくる兄が、自分のみならず誰に対してもにこやかで勉強で困っている時にも分かりやすく力になってくれる近所のお兄さんが、甘く歪んだ悲鳴を発している。
今年の干支である兎を模した面を被っていても、面の下で口に白布を用いた猿轡を与えられていても、声音と体格で誰だか分かる。そんな兄を始めとした青年達が自由を奪う縄を軋ませながら身悶える様を細く開けた障子越しに眺めながら、少年は湧き上がる興奮に合わせて硬く膨らんだ男根をズボンの上から右手で押さえつつ、呼吸を荒く乱していく。眼前に広がる光景の意味は、まだ幼さ故に分からない。それでも、本能で淫らなことだけは察知出来る。
そんな淫蕩な儀式を盗み見ながら、少年は去年の干支である虎の面を被った父を始めとした男達が、兄達を苦しそうに、かつ気持ち良さそうに鳴き喚かせている様に欲情を加速させていく。
暴発しそうなくらいに欲望を溜め込んだ己の男根の脈動に困惑しながら、障子の前でへたり込む少年。生まれて初めての勃起に混乱しながら、面を装着してても分かる兄や父を含めた見知った村人達の行為を眺めつつズボンの上から男根を摩擦する少年。その、訳も分からぬまま最初の自慰に耽る少年は、背後から迫る存在に全く気付けなかった。
勝手に儀式の場にやって来た少年に近寄り素早く左手で口を塞いだ虎の面の男は、驚愕の反応を示す少年の背に剥き出しの男根を押し付けつつ少年が通う学校近くの青果店を切り盛りする店主としての声で語り掛け始めた。

「○○のボウズか。知っちゃいたけど悪い子だねぇ。あぁ、叱る訳じゃないさ。あそこにいるボウズの親父も、ガキの頃同じようにこっそりここに来たみたいだしなぁ」

自分の言葉で少年が落ち着いたのを確認した男は、言葉を封じていた手を外しつつ、有無を言わせぬ口調で少年に選択肢を与え始める。

「でも、一度ここに来た以上そのままじゃ帰せないよ。ボウズにも、この儀式に参加してもらう。親父や俺と同じ立場で参加するか、兄ちゃん達の立場で参加するか選びな。もちろん……どっちも嫌だは無しだぜ?」

自分も、あそこに混ざれる? 兄ちゃん達と同じように幸せそうな声を上げさせて貰ったり、逆に父ちゃん達と同じように兄ちゃん達に幸せそうな声を上げさせてあげたり出来るの?
息を荒げて逡巡しながら、この淫蕩な儀式に参加出来ることを嬉しがるかのように脈動する己の男根と対話しながら、少年はまだ自分が近くにいることに気付かず儀式に耽る兎の面の兄と虎の面の父を交互に眺めつつ、己の本能に従った選択を無性に渇く口の中に準備していくのだった。






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