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柔らかな生物は本能のままに少年を淫獄へと誘う

2023.09.25.Mon.21:00
深い、深い眠りに落ちていた少年が、意識を覚醒へと至らせまぶたをゆっくりと開いた。
寝起きの霞んでいる視界に、生身ではどうすることも出来ない鉄格子が映る。自身を捕らえ連れ去った敵達の手で脱出を禁じる為に施された術の行使を禁じる印が牢獄の複数の壁で淡く輝いている様子が視界に入る。
だが、それらの情報を理解し少年が自身に与えられた絶望を再認識するよりも先に、衣服を剥ぎ取られた裸体にもたらされた残忍な恥辱が起動する。それは、少年の意識の覚醒を察知して責めを開始するよう設定された魔法生物による恥辱。人間の少年と変わらぬ見た目を持ちながら実際は見た目と乖離した何百という年齢を重ねている人ならざる少年が有する頭脳と実力を恐れ、命を奪えないならばその頭脳を発揮し奪われた力を取り戻す余裕を与えなければ良いという結論に達した敵達が用意した、容赦も手加減も知らない魔法生物による残忍な恥辱だ。

「あっ、ひぃぃっ!? だ、駄目じゃ! やめろ、やめてくれぇぇっ!!」

淡い桃色の肉体を持つ柔らかな生物が、自身の内部に包み込んだ少年の男根を嬉しそうに捏ね回し快楽を味わわせ始める。
精液を食料として求める性質と、意識をはっきりとさせている相手が分泌した精液でなければ己の糧には出来ないという狂った性質を持って生み出された粘液で構成された肉体をしている生物が、目を覚ました少年に感謝を示すかの如く小ぶりな男根全体を巧みに刺激し、本能に従って射精を促していく。
あどけない顔立ちを悲痛に歪めながら許しを請うても、男根を包囲した生物はとまらない。見た目に沿った声音で見た目に反した口調での懇願をなりふり構わずに叫ぶ少年を無視しながら、液体状の生物は自身を男根から引き剥がそうと試みる少年の無駄な努力を嘲笑うかのように身体を蠢かせ、ビンと張り詰めた男根を一層苛烈に揉み込んで絶頂を強要していく。

「あっ、んぉぉぉっ!? イぐっ、イぐのじゃぁぁぁっ!! りゃめ、やらぁっ! まらイぎゅぅぅ! イがされぢゃうぅぅっ!!」

意識を奪われる前に加えられていたイき地獄の再来に怯えつつ、恐怖に染まった絶叫を発しながら快楽の頂点へと向かう人ならざる少年。そんな少年が床に転がった裸体を痙攣させる際に生まれる振動を受ける生物は、その動きに振り落とされないよう男根へと更に吸い付きつつ、自身を生み出した者達が望んだ効果を今日も、起きている間の絶頂地獄と失神している間のわずかな安寧の切り替えを今日も、己に植え付けられた本能のままに捕らわれた少年へともたらしていくのだった。






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無慈悲な主は捕らえた獲物達に無数の手を伸ばす

2023.05.31.Wed.21:00
石で造られた迷宮の奥深くで、耳障りな轟音が鳴り響いている。背後から迫るその音を耳にしながら、男達は焦りに歪んだ表情を絶望に支配されつつ、石壁を虚しく叩いていた。

「だっ、誰かぁっ! 助けてくれぇぇっ!!」
「い、嫌だ、死にたくない、出してくれぇぇっ!!」

恥を捨て、尊厳をかなぐり捨てた懇願に応える者はいない。宝の噂を嗅ぎ付けてやって来た二人の盗賊の叫びは、後方から近付いてくる石壁によってじょじょに狭まっていく空間にただただ反響するのみだ。
こんな迷宮に足を踏み入れるんじゃなかった。遅すぎる後悔を抱く余裕さえ無くし、喉が破れんばかりに喚き散らしながら盗賊の男達は得物であるナイフを振るうことすらままならなくなった狭い空間の中で石壁を必死に叩く。
魔術を用いた罠がそこかしこに張り巡らされていると気付いた時点で引き返すべきだった。手遅れの反省を募らせる思考も失った脳で命乞いを繰り返しながら、二人は行き止まりの通路に足を踏み入れた自分達を待ち受けていたかのように現れた石壁の圧迫を背面に感じさせられつつ無意味な身悶えを魔術製のランプを取り落とし暗闇に支配された空間で半狂乱になって繰り返す。
その無様で凄惨な最期を予感させる戦慄の時間が二人にとっては気が遠くなるくらいに長く続いた頃、不意に背後の壁はその移動を停止させた。

「っ……!? とまっ、た……?」
「助かった……のか……?」

もう少しで全身の骨が崩壊に向けて軋み出す。そんな状態でさっきまでの轟音が嘘のような静止を見せた背後の壁に困惑しつつ、盗賊達は安堵の言葉を零した。
まだ、ここからの脱出に繋がる手段は何一つとして手に入れられていない。それを理解した上で、二人は命を奪われずに済んだ事実を嬉しがる感情を膨らませ、涙が滲んでいた瞳に喜びの色を湧き上がらせた。
まんまと罠に掛かり捕食対象に選ばれた盗賊達を真の絶望が襲ったのは、そんな安堵の直後だった。

「ひぃっ!? な、何だ、これ……何処から……っ!?」
「う、嘘、だろ……? これ、壁じゃねぇ……魔物、んぶうぅ!?」

擬態を解き、石壁の質感から本来の柔らかな質感を露わにした巨大な魔物が逃げ場の無い場所に追い込んだ二匹の獲物に嬉々として手を伸ばす。肉々しい感触を伴った何十という触手が、抵抗さえ叶わない盗賊達の衣服の中へと滑り込み過敏な弱点を好き勝手に撫で回し、己の食料となるありとあらゆる体液の分泌を促していく。

「や、めろぉっ! 気持ち、悪いぃ……ふぎぃっ!? ひゃめ、チ○コ、触るな……あうぅ!?」
「んもっ、ご、ぼほぉっ! うー! うぶぅぅ! ふみゅぅぅぅっ!!」

人間の雄の弱点を熟知している触手達が生み出す巧みな責めに望まぬ快楽を覚えさせられながら、触手が纏う粘液が有する効力で早くも意に染まぬ発情を掻き立てられ始めた盗賊の男達は悦びの波に耐えきれずナイフを床に落とした手を無自覚に強く握り合いつつ、触手に塞がれていない口と触手に塞がれた口から漏れる二種類の喘ぎを自分達の主として君臨した魔物に、数えきれぬ程の触手で衣服の下の裸体を嬲り出した無慈悲な主に、食事を盛り上げる音楽として提供していくのだった。






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悪辣な狐達はより悪辣な男に隷属する

2023.05.20.Sat.21:00
息を甘く荒げながら、四人の少年が布団の上であぐらをかいた裸体の男を潤んだ瞳で切なげに眺めている。
狐の特徴と、人間の特徴。二つが混ざり合った肉体を有する妖怪狐の少年達は、真っ白な足袋のみを身に着けた裸体を金色の尾と共に畳の上で震わせながら、男に指示された四つん這いの格好を仲良く維持している。
その様子に、初日の面影は欠片も無い。山中の屋敷を購入し移り住んだ男を襲い、自分達の肉欲を解消する道具兼食料係として籠絡しようと画策していた腹黒く淫らな妖狐達の姿はもう、今の四人からは感じ取ることすら出来ない。
淫蕩な悪戯狐達のせいで買い手が付かず荒れ果てていた屋敷を手に入れ、幼き見た目を有した四人の妖怪狐を逆に支配下へと置く計画を成功に導いた人間の男に心と身体を魂の奥底まで躾けられた少年達はもはや、主と認めた男に尽くし主に可愛がられることだけを考える淫乱狐でしか無いのだ。

「はぁ、はぅ、あうぅ」
「っは、んふ、は、あぁ……」

あの男根が欲しい。あの男根で、疼きに疼いている尻穴をほじくり回されたい。
今日も一日、ご主人様の為に頑張った。食事を作り、屋敷を掃除し、畑の世話や猟に風呂の準備も抜かりなく行った。奉仕への対価として寵愛を欲する少年達は、頭部で金色の耳を跳ねさせ尖った口の隙間から火照ったと息と一緒に唾液をだらしなく垂らしつつ、手足をピンと伸ばした四つん這いの体勢を従順に取った裸体を無意識に揺らめかせて腰を振り全身を覆う汗ばんだ体毛と共に一生懸命に膨張した小ぶりな男根をぷるぷると踊り狂わせている。
その滑稽な屈服の光景を悠然と堪能しながら、男は胸の内に充足を湧き上がらせる。この四人はもう、自分無しでは生きられない。己の全てを自分に捧げ、一切の時間を自分に尽くすことに用いなければ男根はもらえないと学んだ狐達は、自分に逆らう思考さえ紡げはしない。
妖怪である少年達を越える醜悪な思考を持ち、自分が労力を払うこと無く生きる為の妖怪を手に入れることを目的として妖術を鍛えた外道な男は、一本の男根に四人分の視線を夢中で注いでいる妖狐達を嘲笑いつつ、望まれている命令を尊大に下してやった。

「舐めろ」

たったの三文字。その三文字で、少年達は表情を至福と感謝に蕩けさせながら男根との距離を詰めていく。
喧嘩したら、全員がおあずけをされてしまう。それを身体で覚えさせられている少年達は角度を調節しながら一本の男根に集まり、自分達を隷属させた逞しい肉棒への舌奉仕に耽り始めた。

「あむっ、んみゅっ、ふぷぁ」
「んっ、んむっ、あふぅ」

竿の側に陣取った二人が、根元から亀頭までを協力して舐め回していく。

「んぢゅっ、ふちゅ、んぶぅ」
「あぉっ、むぁ、んふうぅ」

あぐらを作った男の足に手と頭部を乗せ、二つの睾丸を狙う位置に回った二人が、伸ばした舌で睾丸を熱烈に転がし愛情をたっぷりと込めた口付けを仕掛けていく。
そんな恥の概念を忘れ去ったかのような舌使いに笑みを零しながら、悪辣な妖狐達を退治したより悪辣な術士の男は自分専用の奴隷達を幸福へと導く精液の放出が近付いている事実を愉しみつつ、それを四人に伝えるかの如く四枚の舌に愛されている男根に意識を傾け脈動を行わせるのだった。






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非道な人間は愚かな魚達を理不尽に飼育する

2023.05.19.Fri.21:00
「社長! これが最後の一匹です」
「おぉ、ご苦労。じゃあ早速、人間様に逆らう馬鹿な魚を他のと同じように放り込んでくれ」
「はい!」

たった一人だけの状態になっても決して諦めない。先に捕らわれた同胞達の為にも、戦いの最中に寿命を迎え自分に後を託してこの世を去った先代の王である父の為にも、諦める訳にはいかない。
そんな決意を胸に孤独な抵抗を続けていた青年は、躊躇い無く投下される土砂を用いた攻撃に退路を断たれたところを数の暴力を用いて捕縛され、憎き人間の手に堕とされてしまった。

「うぅ! むぐぅぅ!」
「ったく……まだ暴れてやがる。いい加減大人しくしろ!」
「言っても無駄だろ。半分は人間でも半分は魚なんだから理解出来ねーよ」
「そうそう、この数相手に戦ってたくらいの馬鹿だしな。所詮王様っていっても魚程度の頭じゃなぁ」

口に噛まされた棒状の黒い枷に歯を立て焦りに歪んだ唸りを発しつつ脱出を試みても、若き王であった青年は状況を覆せない。
背中で左右の手首を短く結合する金属製の枷を嵌められ、その枷から伸びた鎖の先にある別の枷を尾びれの根元へと巻き付けられた青年がどんなに努力を重ねても自由は取り戻せず、クレーンに吊るされた四本の鎖と繋がっている器具を金属で作られた檻の四隅に存在する丸い金具に接続していく人間達は、この期に及んで逃れようとしている愚かな人魚の青年を愉快の感情を剥き出しにした態度で醜悪に笑い飛ばすばかりだ。
心無い罵倒に抱いた怒りを糧にして更なる足掻きを行っても、やはり拘束は振り払えない。全ての器具を結わえ終えた人間達が距離を取ると同時に宙へと運ばれた檻の中で戦慄に表情を歪めながら人間の上半身と魚の下半身をもがかせても、それは自分と同じ雄の性を持つ同胞達が檻ごと入れられた巨大な平たい水槽の上へと移動する自分を満面の笑みで見上げる人間達を間抜けな檻の揺れで愉しませるだけだ。

「んーっ! むぐぅぅぅっ!!」

何をしても、もう自分達は人間からの支配から抜け出せない。認めたくない現実を突き付けられながら、人魚の王子であった青年は守るべき同胞達の中心へと配置する形で水槽の中に沈められてしまった。

「うぅ、あぉうぅ」

自分と共に国の為戦ってくれた戦士達が紡ぐ力不足を悔いる視線が突き刺さる。力が無くとも理不尽な要求を向ける人間達に抗い自分に出来ることを探し続けてくれた国民達が寄せる絶望の眼差しに謝罪の呻きを返しながら、青年は己の無力さを恨む。
仲良く打ちひしがれる。そんな滑稽な様子を提供する数十匹の人魚を水槽の上側から鑑賞していた社長の男は、やっと計画の邪魔をする存在を排除出来た達成感を噛み締めながら、本来必要無い労力と時間を使わせた人魚達への憎しみのままに、部下達に指示を与えた。

「おい、お前ら。あれを起動させろ」
「はいっ!」

社長からの命を受けた部下の男が、素早くポケットから端末を取り出し操作する。檻の上部に繋がれた器具が小刻みに動かされるクレーンの力で取り外される光景を為す術無く見上げていた青年は、遠くで交わされる無慈悲な追撃を決定する会話に気付けない。
気付くことも叶わなかった青年は当然、地獄に覚悟を抱くことさえも不可能で。突然に訪れた残忍な感覚に翻弄させられ始めた捕らわれの人魚達は、身分に関係無く全員が情けない絶叫を棒状の枷に塞がれた口から放ちながら、無から生まれる快感に屈しての絶頂地獄に悶え苦しむだけの存在へと貶められてしまった。

「あぼっ、むぶおぉ! んぎゅぅぅ!?」
「ぶぁっ、ぼあぁぁぁ!! んー! みゅぅぅぅぅっ!!」

水槽の底に仕込まれた装置から飛ばされる冷酷な電波が、何処にも逃れられぬ檻の中の人魚達に望まぬ発情と悦楽を容赦無く叩き込んでいく。のたうち回ることも叶わないくらい狭い檻の中で人と魚の肉体を痙攣させながら、王子である青年を始めとした人魚達は硬く勃起した男根から精液を休み無く迸らせる連続射精の拷問へと上り詰めさせられていく。
その様を悠然と見つめながら、鬼畜な社長の男は聞こえていないことを承知で更なる冷酷を小さく呟く。餌に群がる池の鯉のように水しぶきを激しく立てながらイき狂う人魚達を勝利の優越感に浸った笑みで見下しながら、社長の男は非道な計画を愉しげに口にする。

「安心しろよ、馬鹿な魚達。お前らは特別に、俺が作るリゾートのVIPのみが入れるスペースに展示してやるよ。別の場所でイき狂ってる雌達と一緒にちゃんとした水槽で飼って、元々お前らの国があった場所の近くでみっともなくイきまくる人間ぶった魚として、俺に迷惑を掛けたことへの詫びを一生掛けてさせてやるぜ……!」

誇りを捨てた助けてを叫ぶことはおろか淫猥な飼育計画を耳にすることさえも出来ない人魚達はビンと張り詰めた男根を水槽の中で振り乱し檻の中で身悶えながら、全ての立場を尊厳と共に剥ぎ取られた惨めなペットとして絶頂を繰り返しつつ、何事も無かったかのように工事を再開した人間達を愉しませる淫らな悲鳴を休み無く絶え間無く提供させられていくのだった。






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妖狐は戯れの果てに仲良く堕落へと突き進む

2023.04.13.Thu.21:00
「他の軟弱な奴らに比べたら大分持ったが……流石にもう終わりのようじゃのう」
「ぐ、くっ……!!」

幼き見た目に反し、何百という齢と強大な妖力を携えた妖狐の少年が、複数ある金色の尾と頭部を彩る尖った金色の耳を震わせながら自身の勝ちを宣言する。
脆弱な人の身でありながら、大妖怪である自分に肉薄する程の実力を有している。そんな侍の男が月明かりの下で草木の上に尻餅をつき、逃走も叶わぬくらいの消耗に至っている様を見下ろしながら、妖狐の少年は久方ぶりに味わえた真の戦闘の終わりを惜しむ。
だが、自分に挑み破れた優れた侍を屠ろうとしていた少年は、恐怖や後悔に表情を歪めることもせずに自分を鋭く見つめている男の破損した衣服から覗いている物体に気が付き、意地悪な笑みを浮かべながら振り下ろそうとしていた右手をとめた。
まだまだ殺すのはもったいない。これだけ強い人間なら、出来る限り愉しみたい。そんな思いを膨らませながら男に歩み寄った少年は、警戒を募らせつつも動けずにいる侍の姿に笑みを零し、壊れかけだった衣服をその下の白い褌ごと爪で引き裂き逞しい魔羅を露わにさせた。

「っ!? 貴様、何、を……っ!?」
「くくっ、何、ただ屠るのは簡単じゃがな。ワシはお主を気に入ったから、最期に良い思いをさせてやろうと思ってのう」

言いながら、妖狐の少年は先程宿らせていた命を奪う為の黒とは違う淡い桃色の妖力を右手に送り込み、無防備にさせた男の魔羅へと迫らせていく。
その光景を目にしても、男は全く抗えない。得物である刀を破壊され肉体から抵抗に必要な余力を刈り取られた侍の男は、少年の見た目をした妖狐の戯れを為す術無く受け入れることしか出来ない。少年の右手を介して送り込まれる淡い桃色の妖力に包まれた自身の魔羅をただただ眺める以外の選択肢を取れない状況へと追い込まれた男はもはや、魔羅に生まれ始めた異常な火照りに心と身体を殴り付けられながら、侍としての矜持と共に人としての理性と正気を蝕まれるしか無いのだ。

「あぁっ!? く、かはぁっ!?」
「おぉ、やはり思った通りじゃ。見てみいお主の魔羅、ただでさえ逞しかった逸物がワシの顔程に膨れ上がっておるぞ?」
「あ、うぅ、うあおぉ!」

ほんの少し前まで見せていた冷静な態度を跡形も無く失った侍を満面の笑みで堪能しながら、少年は自身の術で凶悪に育ち肉欲を限界以上に掻き立てられている魔羅に右の頬を愛しげに擦り付ける。久方ぶりの血湧き肉躍る命の削り合いの後に快楽を貪れば、さぞかし愉しいことだろう。そんな考えを巡らせながら、妖狐の少年は左手で己の衣服をはだけさせ魔羅に施す次の術の準備を右手に整えさせ始める。
しかし、余裕たっぷりに敗北者を弄ぼうと企んだ人ならざる少年の計画は、そこで狂ってしまった。立ち上がることも出来ないと認識していた侍の身体は、持ち主である男自身すらも動けないと考えていた肉体は、魔羅を中心にして全身を駆け回る欲望に突き動かされる形で素早く動き、本能に任せる形で少年の尻穴をめちゃくちゃに犯し抜き始めてしまった。死を迎えるのと同時に、最高の絶頂へと達する。そんな術を加えるよりも先に、妖狐の少年は滾っていた己の尻穴を、侍の人とは思えぬ強さに発情していた肉体を、甘く蹂躙され始めてしまったのだ。

「うぁっ!? あ、やめ、まだ……んおぉぉぉっ!?」
「ふぅっ……っぐ、あぐうぅ!」

自分に覆い被さり躊躇いなく腰を打ち下ろした侍の魔羅が、尻穴を奥深くまで貫く。加減や自分への労りを一切考慮せずに繰り返される腰の往復が、妖狐の体内を掻き毟り悦楽を味わわせていく。
このままでは、不完全だった魔羅への術が自分にも影響を及ぼしてしまう。死と共に絶頂する術を足していない以上、自分もこの侍も決して絶頂に辿り着けぬまま終わり無き快楽に苦しむ生き地獄に堕ちてしまう。それを理解していても、妖狐の少年は状況を打破出来ない。予想外の不意打ちを受け愉しもうとしていた至福を準備不足のまま叩き込まれてしまった少年はもう、死ぬ前に悦びを与えてやろうと考えた相手である侍の男と一緒に、自分の体液を魔羅ごしに摂取し己も妖怪という不死の存在に少しずつ変化していく元侍の獣と一緒に、生殺しの無間地獄へと溺れるしか無いのだ。

「待って、くれぇっ! あぁ、駄目じゃ、とまって、せめて術を……んひぃぃっ!?」
「うぁ、あおぉ! はっ、はぐうぅ!」

何故絶頂出来ないのかも分からぬまま、更に腰振りを激しくさせていく侍の男。思考能力を失った侍に虚しく制止を飛ばしながら、絶頂が無い為に延々と蓄積していく快楽の塊に絶望しよがり鳴く妖狐の少年。そんな状態に陥った二人は月夜の下で仲良く絶頂を欲しながら、人間らしさと妖怪らしさを欠片も残さず消失させた淫猥な存在へと堕落していくのだった。






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